アメリカ農務省(USDA)2007年5月25日
Title:
Characterization of Wild Prunus Yedoensis Analyzed
by Inter-Simple Sequence Repeat and Chloroplast DNA
Authors
Roh, Mark
Choi, Ik-Young - FORMER ARS EMPLOYEE
Cheong, Eun Ju
Joung, Young Hee - FORMER ARS EMPLOYEE
要旨(日本語訳)
本研究は、韓国済州島の自然環境の下で生育する Prunus yedoensisと称される分類群と、
日本の栽培起源であるソメイヨシノ分類群(P.× yedoensisとも表記される)との正体を明らかに
するために、開始したものである。
韓国済州島の自然生態から採集されたP. yedoensisとその他の種、および東京とワシントンDC
から採集されたソメイヨシノの栽培品を、ISSR (inter-simple sequence repeat)マーカーおよび
chloroplast DNA(cpDNA)遺伝子であるrpl16と trnL-trnFスペーサーの連続分析で解析した。
ソメイヨシノのソースによってはISSRとcpDNA遺伝子のアクセッションに変異が見られた。P. serrulata
var. spontanea(ヤマザクラ)、P. serrulata var. pubescens(カスミザクラ)とP sargentii(オオヤマザ
クラ)のそれぞれに属するアクセッションはP. yedoensisおよびソメイヨシノのアクセッションと緊密なグル
ープであることがわかった。 しかしながら、アケボノ(曙)を含む2つのソメイヨシノのアクセッションは、それ
ぞれ113と206のポジションにおいて、同じAのrpl16ハロタイプおよびAを示し、16あるP. yedoensisアク
セッションのうちの4つに見られた。P. yedoensisの残りの12のアクセッションおよびその他の11種のソメイ
ヨシノはこのポジションでTとAのrpl16ハロタイプを示した。韓国原産のP. yedoensisは、 ISSR マーカー
およびrpl16 ハロタイプに基づけば、日本の交配種起源のソメイヨシノとは異なると考えられる。
したがって、一般にP. yedoensisと称される韓国の分類群は(韓国に)固有であり、別種として認識す
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るに足ると考えられる。
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http://www.ars.usda.gov/research/publications/publications.htm?SEQ_NO_115=205306 http://www2.odn.ne.jp/~had26900/topics_&_items2/Scientia_Horticulturae.htm