【台湾】台湾高速鉄道が利払いと減価償却費で青息吐息 累積損失額は675億元と資本金の6割超える[04/07]

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675億>>高鉄の損失額、資本金の6割に達す
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台湾高速鉄路公司は6日、2008年末までの累積損失が675億元に達し、
資本金(*1)の6割を超え、ついには利払いと減価償却が2007〜2008年で698億元にまで
膨れたことを明らかにした。

台湾高鉄は開業から2年が経過し、昨年の乗客数は前年の倍の3,040万人になり、
営業収入は年間で230億元と、2007年の135億元から70%の増加を果たしていた。
国内の航空会社は高鉄に抗うこともできず、西部の航空路線は既に「討ち死に」状態だ。
しかし、高鉄にも利払いと減価償却という重大な支出が足枷となっていたことがわかり、
大きな損失が露呈した形となった。

台湾高速鉄路公司は6日に取締役会を開き、昨年度の財政報告を受けた。
昨年前半での累計損失は535億元、下半期にはさらに140億元が増加し、
累積損失は675億元となった。株の割り当ては行われない。

台湾高鉄によると、昨年の高鉄の営業収入は230億元だったが、
利払いの支出が約174億元、減価償却費が約189億元で、利払いと減価償却費の
二つの費用をを合計すると363億元となり、営業収益でこれらを賄うことができなくなっている。

高鉄が営業運転を行う前の時点で累計損失は131億元であった。
2007年に開通してから昨年末までに、営業開始直後の収入が規模に達していなかったこともあり、
累積損失は675億元になった。2007年および2008年の累計の利払いは319億元で、
累計減価償却費は379億元、合計で698億元となっている。(*2)

台湾高鉄のスポークスマンで副総経理の賈先徳によれば、2000年から今年3月までに
台湾高鉄が支払った利払いの総額は558億元という数字になり、これは中山高速公路(*3)や
淡水捷運(*4)、台北101に匹敵する。

台湾高鉄の財政状況は逼迫しており、第一連結借入案3,083億元の融資計画も、
現在銀行グループとの間で交渉が行われているが、高鉄公司側が提示した
前半3年の利息を掛売りするという「先低後高」案も銀行側の同意が得られていない。
(04/07 03:51)

★ ソースは、聯合報 [台湾] (一次ソースは、経済日報 [台湾] )とかからかなりはしょり気味に訳。
http://www.udn.com/2009/4/7/NEWS/FINANCE/FIN1/4833028.shtml (中国語・繁体字)

★ 訳註。
(*1) 約1,051億元。(2007年)
(*2) わかりにくいので台湾板の台湾高鉄スレからまとめを抜粋。
>  累積損失額
>  2006年131億
>  2007年294億(収入135億、減価償却190億・利払い145億)
>  2008年675億(収入230億、減価償却189億・利払い174億)
>  (過去2年計で収入365億、減価償却379億・利払い319億)
 【微笑之旅】台灣高速鐵路22【活絡台灣】
 http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/taiwan/1215908368/711n
(*3) 台北〜高雄を結ぶ約370kmの高速道路。
(*4) 台北市内を走る約23kmの捷運。