【囲碁】 海外の棋士に門を閉ざした日本囲碁の行方…「最高の賞金と最低の実力」[03/20]

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1蚯蚓φ ★

日本の棋聖戦が先週、山下敬吾九段(30)の優勝で終わった。全国の名勝地を回って進行された囲碁
の七番勝負で挑戦者、依田紀基九段(43)が2対4で敗れた。しかし世界の囲碁はこの勝敗に関心
がなかった。優勝賞金がおよそ4200万円(約6億3000万ウォン)で金額を明らかにしない莫大な対局
料が別に与えられるという事実、そして日本の伝統衣装で碁盤の前にひざまついた写真の中、依田
の姿がしばらく人目を引いただけだ。

棋聖戦の優勝賞金は4年ごとに開かれる応昌期盃より多い。全体の規模で計算すれば応昌期盃の3
倍を越えるだろう。それにもかかわらず世界の囲碁はどうしてこれに無関心なのか。実力の不在が与
える虚しさからだ。今回優勝した山下の世界大会戦績は23勝32敗(勝率42%)。過去10年間におさ
めた最高成績は「8強2回」が精一杯だ。しかし彼は、日本最大の棋聖戦で四連覇を達成して金台(訳
注:お金の座布団の意味でお金持ちになったということ)に上がった。

世界最高の賞金と東洋三国の中で最下位の実力がもたらすこのものすごい不調和が日本と言う国
の一断面を見せてくれる。野球のメジャーリーグでもサッカーのプレミアリーグでも実力とお金は手を
取り合う。日本囲碁だけは反対だ。

日本はいつからか門を閉ざし始めた。現代囲碁を起こした日本は過去、誰でも受け入れた。中国人、
呉清源と林海峰、韓国人、゙薫鉉(チョ・フンヒョン)と趙治勲(チョ・チフン)がその後を引き継いだ。韓
国新聞が1面記事で趙治勲の優勝事実を伝えたあの時の日本囲碁は確かに世界最強だった。

日本は歌舞伎・相撲・囲碁を日本3大伝統文化だと宣伝したし、西洋世界に向けた囲碁普及にも誰よ
り熱心だった。韓国と中国があっという間に乗り出して事態は一変した。きらめき輝いて美しかった日
本囲碁は徐々に井の中の蛙に姿を変えて行った。

4年前、韓国のアマチュアの強者3人が日本棋院の門をたたいた。プロ入団が難しい韓国を避けて入
るのも容易で賞金が多い日本で成功しよう考えたのだ。びっくりした日本棋院は緊急取締役会を開い
てあらゆる規定を変える無理をしたあげく、彼らの参加を原則的に封鎖した。

芮乃偉九段が日本で拒否されて韓国に定着したことはもうよく知られた事実だ。日本3大棋戦がBC
カード盃のようにオープンになったら世界囲碁は大きくジャンプできるだろう。しかしその事は日本では
口に出すことさえタブーになった。韓国や中国の棋士が日本まで入って来て優勝を荒らせば、囲碁の
人気がもっと落ちる、と言うのが彼らの言い訳だ。既得権を死守しようとする500余名のプロ棋士の反
発も解放を阻んでいる。

日本囲碁はそれでもやっていけるのか。無理だろう。「最高の賞金と最低の実力」という非正常な状況
が今まで続いているのは日本囲碁だけの底力で奇蹟だが、それは長続きしないだろう。残念な点は
日本囲碁が倒れれば世界囲碁も倒れるという点だ。世界囲碁の危機が伝統と光栄で一杯だった日本
から始まっているということはアイロニーだ。

山下九段は棋聖に上がった後「嬉しい」と言ったが、一方では照れくささを禁ずることができなかった
はずだ。インタビューする記者も「世界制覇」のような難しい質問は最初からしなかった。しかし、山下
はいつか言ったことがある。「世界棋戦で勝つことができなければ、真正な実力者だとは言えない」

パク・チムン専門記者

ソース:中央日報(韓国語)ドアかけて閉ざした日本…褪せた彼らばかりのリーグ
http://news.joins.com/article/3537511.html?ctg=1200&cloc=home|sports|sports_article

関連スレ:【囲碁】 三星火災杯、山下棋聖の碁に見る日本の栄光、日本の凋落 [12/06]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1228523968/