日本と中国、韓国、台湾の企業は借り換えリスク大きい−フィッチ
3月18日(ブルームバーグ):
格付け会社フィッチ・レーティングスは18日、中国と日本、韓国、台湾の企業がアジア太平洋の他地域より
大きな借り換えリスクに直面しているとの認識を示した。銀行融資に「依存し過ぎている」ためとしている。
フィッチはリポートで、同社が格付けしているアジア太平洋地域の145社の約半分が、
返済期限を来年迎える債務に対応するため、 「特に銀行との良好で継続的な関係に依存している」と指摘した。
2012年末までに返済期限を迎える格付けを付与されたアジア太平洋地域の企業債務7300億ドル(約72兆円)のうち、
銀行融資の割合は45%。これに対し欧州とアフリカでは38%だという。
フィッチは、「融資枠契約外の短期借り入れへのこうした依存が アジア企業の潜在的な弱点であるのは明らかだ。
財務が悪化した場合、 融資枠契約外での短期の銀行融資は削減されたり、必要なときに金利が突然高くなる可能性があるからだ」
と説明した。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=advz_9.pmFGU&refer=jp_asia