株不正取引:李大統領の娘婿に嫌疑なし
李明博(イ・ミョンバク)大統領の三女の婿である韓国タイヤの趙顕範(チョ・ヒョンボム)
副社長(37)が、未公開の情報を利用した株取引で巨額の利益を上げたとして、証券取引法
違反の疑いが浮上した件で、検察は捜査の結果、「嫌疑なし」との結論を下し、今月中に
内偵を終える手続きを取る意向であることが分かった。
ソウル中央地検の金融・徴税調査2部(安兌根〈アン・テグン〉部長)は 13日、趙副社長が
2007年、コスダック(KOSDAQ=韓国店頭市場)上場企業のNDコープが海外での資源開発に
参入するという内部の情報を入手し、同社の株式を大量に売買して巨額の利益を上げた
という疑いで捜査を行ったものの、これを立証できるだけの証拠を見つけることはできなかった、
と発表した。
証券取引法上の「未公開情報の利用」とは、会社内部の情報を直接入手した上で、これを
活用した株取引で利益を上げた場合に罪が成立するものだが、趙副社長が株式を購入した際、
NDコープの経営者らと接触していた事実はないというわけだ。
また、検察は07年8月、趙副社長が同じくコスダック上場企業のコーディナスの大株主になる
過程で、未公開の情報を利用したか否かについても捜査を行ったものの、「嫌疑なし」との
結論を下したことが分かった。検察の関係者は「趙副社長が財テクで成功したことは事実だが、
違法な介入をしたという証拠を見つけることはできなかった」と話している。
ソース:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/news/20090314000040