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>>1 からの続き】
いたたまれなかったのか、ある日本人評論家は自国の対応を苦々しく思ってこのように批判した。
「(日本は)隣国を侵略して植民地にした。土地と名前、言語、村落を奪った。抵抗する人を殺して
若い男性を拉致し、帝国軍のための労動者や兵士として戦場に送り込む一方、女性たちは『慰安
婦』として戦場に送り、数えきれない命を失わせた。その後(日本の)謝罪や補償は無かった。」
平壌発言後、日本はどんな実利を得ただろうか。状況反転に成功した日本には大当りが転がり
込んだ。植民地統治期間にやらかした数知れぬ殺害や拉致などの残虐行為に対して、謝罪や
補償をする必要が自然消滅した。これに対して、植民地時代の補償要求を放棄する対価として
約1兆5千億円(当時のレートで120億ドル)の「援助金」を交渉のテーブルに上げようとしていた
北朝鮮としては収穫ゼロだった。「親愛なる指導者同志」が犯罪行為を自ら認める姿を目撃した
北朝鮮で金委員長のメンツが傷ついたことは言うまでもない。
太平洋戦争の際に韓国人全体と韓半島を対象にやらかした反人倫的で反歴史的な重大犯罪に
対しては頬かむりを決め込む一方、十数人の拉致を「極悪な犯罪」だと非難して補償を叫ぶ日本
の2つの顔に対して、韓国政府からの批判も提起された。韓国の韓明淑(ハン・ミョンスク)首相(当時)
は、ある日本の新聞のインタビューの中で、「(拉致被害者である)横田めぐみが本人の意思に反
して拉致されたのと同様、かつてアジアで日本に強制動員された事例が多かった。今でもアジア
には、日本の過去の行為によって多くの『めぐみ』がいるという事実を言いたい」と述べた。(訳注:
下記関連スレご参照)
日本政府の要求で用意された今回の金賢姫記者会見イベントに、日本の記者たちが大挙して
押し寄せたのは、何を物語るものであろうか。意識的にであれ無意識的にであれ、加害者から
被害者になろうとする日本人たちの本音を暴露しているのではないだろうか。罪の意識から逃れ
るには、被害者心理と責任転嫁が何らか必要と見える。
一方、お膳立てをした我が国(韓国)政府の得た実利は、「人道問題に最善をつくした」という名分
以外にはあまり無いという指摘が出ている。こじれにこじれた南北関係で追加負担を負っただけ
だというわけだ。我が国の拉北者問題の解決に日本が率先して対処してくれるという可能性も
あまり無く、苦い後味が残るだけであった。 【林ヒョンドゥ編集委員】
▽ソース:聯合ニュース(韓国語)(2009/03/12 11:19)
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2009/03/12/0200000000AKR20090312087300917.HTML ▽関連スレ:
【拉致問題】韓国の韓明淑首相:「日本の強制動員のせいで、従軍慰安婦など多くの『めぐみさん』がいる」…日経新聞 ★2 [08/04]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1154667684/