【韓国】拉致被害者家族と金賢姫との面会を見て思った。また日本が被害者ヅラしている、と。… 聯合ニュース論評 ★2 [03/12]

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1犇@犇φ ★
■日本の「変身術」

加害者が罪悪感から手軽に脱する方法は何か? 妙案は被害意識にある。自らを被害者に変身
させたうえで、自分と他人に悔しさを訴えるのだ。その後にはどんな状況が展開されるだろうか?
被害者になることに成功した加害者は、有利な立場から相手を遠慮なく攻撃できる。変身術が見
せる神通力だ。

11日の金賢姫さんの記者会見を見て、快哉の中で実利を得たのは誰なのだろうかと考えた。北
朝鮮の拉致問題を最大限浮上させることで被害者に変身しようと努力してきた日本の姿が頭に
浮かんだ。針小棒大と方向転換の達人たちだと思う。

拉致問題となるや日本は狂わんばかりに怒髪衝天する。あるイギリス人ジャーナリストが、「拉致
劇に関する事柄なら一点の隈なく大衆に知らせる日本のテレビや新聞は、まるで強迫症にでも
かかったようだ」と皮肉ったほどだ。

日本が拉致問題に国家的命運をかけるようになった背景を、時間を遡って見てみよう。時は2002
年9月17日。小泉純一郎は日本の首相としては初めて平壌を訪問し、金正日国防委員長と会った。
過去史について謝罪し、両国の和解を導き出そうとする場だった。

しかし2人のリーダーの目標と計算は違った。北朝鮮にとっては日帝植民地主義期間の犯罪行為
に対する謝罪と補償を引き出すのが最大懸案だった一方、日本にとっては北朝鮮スパイ船の日本
領海潜入と日本人拉致事件の疑惑解明が最大の関心事だった。

小泉首相は植民地統治期間に及ぼした「多大な損害と苦痛」に対して「痛切な反省と心からの謝
罪」を表明した。これに対して金委員長は、1977年から1982年までに日本人13人を拉致し、スパイ
船を日本領海に潜入させたことに対して、「太っ腹に」謝罪した。

金委員長の謝罪は、共産主義国には類例を捜しにくい破格のものだった。長年の敵対国に対して
相当な譲歩をしたということ自体が、当時の北朝鮮の状況がそれほど緊迫しており日本の助けを
どうしても必要としていたことの証左だった。

逆転劇は、平壌発言直後に演出された。金委員長の告白と謝罪に対して、日本の世論は怒りと
敵対感で沸騰した。関係正常化どころか軍事的に北朝鮮を先制攻撃すべきとの主張まで出た。
小泉首相も帰国後、「人間でも拉致して殺す不名誉な国家」と北朝鮮を猛非難して、こうした世論
に迎合した。

メディアが連日拉致問題を集中報道するうち、「加害者日本」はいつのまにか「被害者日本」へと
様変りしていた。もちろん、北朝鮮の日本人拉致とスパイ船派遣は犯罪行為として批判を受けて
当然だ。だがこれを口実に自分たちの重大犯罪をこっそり埋めてしまうことは、厚顔無恥の行為と
見るほかない。
【続きは >>2-5 あたり】

▽ソース:聯合ニュース(韓国語)(2009/03/12 11:19)
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2009/03/12/0200000000AKR20090312087300917.HTML

▽関連スレ:
【拉致問題】涙ぐみながらの抱擁…田口さんの家族が金賢姫元工作員と面会[03/11]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1236741838/l50

▽前スレ: http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1236887050/l50
2犇@犇φ ★:2009/03/13(金) 19:08:25 ID:???
>>1 からの続き】
いたたまれなかったのか、ある日本人評論家は自国の対応を苦々しく思ってこのように批判した。
「(日本は)隣国を侵略して植民地にした。土地と名前、言語、村落を奪った。抵抗する人を殺して
若い男性を拉致し、帝国軍のための労動者や兵士として戦場に送り込む一方、女性たちは『慰安
婦』として戦場に送り、数えきれない命を失わせた。その後(日本の)謝罪や補償は無かった。」

平壌発言後、日本はどんな実利を得ただろうか。状況反転に成功した日本には大当りが転がり
込んだ。植民地統治期間にやらかした数知れぬ殺害や拉致などの残虐行為に対して、謝罪や
補償をする必要が自然消滅した。これに対して、植民地時代の補償要求を放棄する対価として
約1兆5千億円(当時のレートで120億ドル)の「援助金」を交渉のテーブルに上げようとしていた
北朝鮮としては収穫ゼロだった。「親愛なる指導者同志」が犯罪行為を自ら認める姿を目撃した
北朝鮮で金委員長のメンツが傷ついたことは言うまでもない。

太平洋戦争の際に韓国人全体と韓半島を対象にやらかした反人倫的で反歴史的な重大犯罪に
対しては頬かむりを決め込む一方、十数人の拉致を「極悪な犯罪」だと非難して補償を叫ぶ日本
の2つの顔に対して、韓国政府からの批判も提起された。韓国の韓明淑(ハン・ミョンスク)首相(当時)
は、ある日本の新聞のインタビューの中で、「(拉致被害者である)横田めぐみが本人の意思に反
して拉致されたのと同様、かつてアジアで日本に強制動員された事例が多かった。今でもアジア
には、日本の過去の行為によって多くの『めぐみ』がいるという事実を言いたい」と述べた。(訳注:
下記関連スレご参照)

日本政府の要求で用意された今回の金賢姫記者会見イベントに、日本の記者たちが大挙して
押し寄せたのは、何を物語るものであろうか。意識的にであれ無意識的にであれ、加害者から
被害者になろうとする日本人たちの本音を暴露しているのではないだろうか。罪の意識から逃れ
るには、被害者心理と責任転嫁が何らか必要と見える。

一方、お膳立てをした我が国(韓国)政府の得た実利は、「人道問題に最善をつくした」という名分
以外にはあまり無いという指摘が出ている。こじれにこじれた南北関係で追加負担を負っただけ
だというわけだ。我が国の拉北者問題の解決に日本が率先して対処してくれるという可能性も
あまり無く、苦い後味が残るだけであった。 【林ヒョンドゥ編集委員】

▽ソース:聯合ニュース(韓国語)(2009/03/12 11:19)
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2009/03/12/0200000000AKR20090312087300917.HTML

▽関連スレ:
【拉致問題】韓国の韓明淑首相:「日本の強制動員のせいで、従軍慰安婦など多くの『めぐみさん』がいる」…日経新聞 ★2 [08/04]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1154667684/