【国際問題・Hebei Spirit号】有罪宣告を受けた船員の苦悩に対する、インターマネージャーの取り組み[03/06]

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V. Ships slams Hebei Two accusations by Korean Register chiefより
V.Ships、韓国船舶登録局局長によるHebei Two告発を非難
2009年3月27日

 V.SHipsは、ロイズリストに24日木曜日に掲載された記事を『非常に遺憾な記事』として応じた。記事は
現IACS議長である、韓国登録局局長Oh Kong-gyun氏の発言を引用した物。

 韓国に15ヶ月間拘留され続けている、Hebei SpiritのJasprit Chawla船長とSyam Chetan先任航海士に
対するOh氏の告発は、酷い中傷であり嘆かわしいものであるとV.Shipsは語る。

 V.Shipsによると、O氏はワシントンへの外遊予定を取りやめ、彼自身の声明と中傷によって引き起こさ
れつつあったいくつかの誤解について、韓国内にある誤解について伝えようとしただけであった事を説明
し、V.Ships社長に個人的謝罪をしたとされる。

 二人のHebei号船員を傷つける原因となった非難に対し、平静かつ率直な対応が必要と、V.Shipsは確信
している。

 V.ShipsのCEO、Bob Bishop氏は「Oh氏がHebei Twoの身柄取り扱いが『遺憾であった』と認めた事を我々は
歓迎し、韓国における『船員達に対する、この種の悪質な取り扱いが起こらないようにするための』法改正
への支持を集める彼の努力に対し、惜しみない拍手を送りたいと思う」と語った。

 「しかしながら我々は『彼らが韓国司法機関の司法部による取調べにおいて真実を語らず』、『偽証してい
た事が明らかとなった事実と、VDR記録を操作していた事を隠していた』事をHebei Twoが逮捕された理由
とする、引用された主張に恐怖を覚えた。」

 V.Shipsは、これらの声明が明白な誤りである事を断固として主張する。

 Hebei Twoは双方共に韓国当局の取調べに対し十二分に協力し、初めから終わりまで真実以外の何物も
語ってはいない。他国の司法の行う物と比べると過酷に思えるにも拘らず、韓国海事警察(KMP)によって実
施された尋問めいた面談は、長期間、時に深夜に及んで何度も繰り返された。

「確かに」V.sHipsは語る「これらの取調べに時々違和感を感じた。事件の事実を確定するために必要な本当
の試みである筈の─『事実調査』─ が、時間が経つにつれ、『過失作成』すれすれの『過失調査』へと変化し、
KMPによって意図的に二人の乗組員の『足をすくう』企てが為されていたように、我々には見える。同様の取り
上げ方は、Hebei Twoの行った措置に対する最長期間の粗探しという形で、韓国海事審判院(KMST)によって
繰り返された。その上KMSTが実施した調査方法ははIMO規定を完全に無視しており、その結果、KMST報告
書は広範囲にわたる国際的な非難を招くことになった」

 Hebei SpiritのVDR内蔵ハードディスクは、韓国当局とP&Iクラブの代表者立会いの下、デンマークのVDR
メーカーのコンピュータ専門家によって詳細な試験を受けたとV.Shipsは語る。この試験によってVDRは外形や
状態から、いかなる方法でも細工されていなかった事が確認されている。衝突時間を含むデータの欠如の理
由は、単にChawla船長がバックアップ機能の起動を衝突当日怠った事による ─ おそらく、Hebei Spiritの船
首から船尾に至る船体に沿ってサムスンクレーンが衝突し続けている状況から船を護り、原油漏出を阻止す
る事を優先したためと考えられる。バックアップを怠った件について、彼は韓国当局に対し事故後すぐに認め
ている。

 にもかかわらず─ V.Shipsは語る─ サムスン(貨物油槽に損傷を与えたクレーンバージの船主及び運用者)の
弁護士はこの問題に絶えず集中している。「悪意のある見当違いかつ、出来の悪い企みによって、何らかの不
正があった事を韓国法廷に納得させようとしていた。韓国の特定組織は、二人の無実かつ模範的な船員に対する
有罪判決を確定させるため前もって準備し、さらにもう一つの例を提供している」

(続きます)