2009/03/06 13:29 KST
在韓米軍が任務転換を推進、アジア地域に重点
【ワシントン5日聯合ニュース】
在韓米軍は京畿道・平沢への基地移転を機に、北朝鮮からの脅威への対応よりアジア地域に対する脅威への対応に集中するよう
任務の軸足を移していると、米ワシントン・タイムズが報じた。
同紙は、平沢米軍基地は人里離れた小さな基地だったが、向こう8年間にわたり韓国内の米軍基地を104カ所から47カ所に
統廃合する移転事業が完了すれば、近隣の烏山米空軍基地とともに在韓米軍を強化するハブに生まれ変わると伝えた。
また、平沢基地と烏山基地での米軍の任務について、北朝鮮からの脅威よりアジアの他地域により重点を置くことになるとし、
北朝鮮の脅威への対応は次第に韓国軍が行うことになると明らかにした。
これは、「在韓米軍の戦略的柔軟性」が平沢基地への移転を契機に本格化することを示唆していると解釈でき、注目される。
2006年1月、韓国は「在韓米軍の戦略的柔軟性を尊重する」と、米国と合意している。
しかし、当時の韓国内の一角では在韓米軍の戦略的柔軟性が台湾海峡など他地域の紛争への在韓米軍介入を認めることに
なりかねないと強く反発していた。
同紙は特に、韓国は米軍を引き続き駐留させるため平沢基地移転費用130億ドルのうち90%を負担する予定だと報じた。
これに先立ち、ベル前在韓米軍司令官も昨年3月、米議会での公聴会で在韓米軍竜山基地を平沢基地に移転する費用が
100億ドルに達し、韓国が大部分を負担することに合意したと発言したが、後に発言は「誤って引用されたもの」と釈明した。
ベル前司令官の釈明にもかかわらず、再び平沢基地移転費用の大半を韓国側が負担すると報じられたことから、
報道内容が事実として明らかになった場合は少なからず議論を呼びそうだ。
これまでウォン安ドル高が急速に進んだ点を考慮しても、昨年11月に政府関係者らが竜山基地と米第2師団の平沢移転にかかる
費用のうち韓国側が敷地購入費を除く約5兆ウォン(約3119億円)を負担することで事実上合意したと言及した内容とは
大きな差があるためだ。
このほか同紙は、多くの米軍部隊の平沢基地への移転は、米軍が戦時作戦統制権を韓国軍に移譲する2012年4月ごろに
予定されており、韓国軍に戦時作戦統制権が移譲されれば在韓米軍はアジアの他地域の非常事態にさらに集中できるようになる
との見方を示した。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2009/03/06/0200000000AJP20090306001500882.HTML