広東には1,000万人の老人、うち200万人が老人のみの生活 晩婚とそれゆえの詐欺被害
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広東省は、全国でも長寿の省の一つだ。昨日、記者が省の老齢委員会に取材したところによれば、
現在省全体の老年人口は既に1,000万人近くおり、うち20%近くが「老人だけの暮らし」だという。
広東省の平均寿命は75歳と全国平均よりも3歳長く、全国でも長寿の省の一つである。
現在、60歳以上の老年人口は省全体で既に982万人を超え、80歳以上の老人も200万人を突破、
100歳以上も4,700人以上いる。そのうち広州市では老年人口は既に100万人を上回り、
老年人口は毎年3.5%のペースで増え続けており、2010年には省全体で1,063万人になるという。
また、子供たちが老人を扶養する負担も大きく、一人っ子同士の夫婦の場合、
やがては4人以上の老人の世話をしなくてはならないという事実が突きつけられている。
ほとんどの老人たちは我が家にいることをまず選び、子供たちとの同居を希望するが、
実際には老人だけで暮らすか独り暮らしをしている割合が20%を超えている。
また、老齢委によると「ここ数年、単純な詐欺に遭う老人の事件、
例えば投資や商品の購入などの事件は少なくなってきている一方、
老人の恋愛や結婚に関する問題が最終的に財産を失うことになる事件が増えてきている」という。
60代で一人身の黄さん(仮名)は、友だちづきあいから50代の女性の阿さん(仮名)と知り合い、
意気投合して同居を始めた。二ヶ月もしないうちに阿さんは小さなお店を開きたいと語り、
黄さんは「同居しているのだし」と5万元を貸した。その後、阿さんは続々と金を借り、
合計は10万元に達した。同居から半年ほどした後、阿さんは突然行方をくらまし、
電話も通じなくなった。黄さんはようやくそこで騙されたことを知った。
黄さんはこのことを老齢委に伝えたが、その他にも似たような申し出があったため
老齢委が関係者を集めたところ、黄さんの他にも被害者がおり、計3人が同一人物に騙されていた。
(03/05 08:22)
★ ソースは、南方都市報 [中国] とかからかなりはしょり気味に訳。
http://www.nanfangdaily.com.cn/nfdsb/200903050014.asp (中国語・簡体字)