【中国】日系企業(パナソニック)で邦人社長「取り囲み」騒ぎ、「自然退職」勧告で―北京市[02/26]

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 中国東方租賃有限公司(東方リース)といえば、中華人民共和国の歴史でも栄光の外国合弁企
業である。一九八一年にきらきら輝く希望の星としてデビューした。改革開放で中国市場に全世
界の熱い視線が集まったとき、外国合弁第一号として登場した会社だったのだ。
 東方リースはしかも中国で初めてのリース企業だった。

 日本のオリックスが出資し、中国側の最大手ノンバンク、中国国際信託投資公司と組んでの合
弁である。中国企業に必要な紡績、皮革、食品加工など機械類を外貨を提供して製造元から購
入し、賃貸するという金融リース事業を開始したのだった。

 中国側の企業はこれに飛びつき、東方リースには全土から注文が殺到した。日本の銀行や商社
もオリックスの成功に見習い、日中合弁のリース会社をつぎつぎに設立して、中国市場に進出し
た。日中合弁リース企業は四十社にも達した。

 トップを切った東方リースは、最初の五年ほどは大成功だった。同社の本社は北京市街北部の
近代ビルにおかれ、二百人からの社員が早朝から深夜まであわただしく働き、熱気が渦巻いた。
 だがスタートから二十年、いまの東方リース本社は同じ北京市内でも日系企業としては珍しい
ほど質素で古いビルに移されていた。オフィスも小さく、従業員もまばら、それになにより活気がない。

 この劇的な衰退の理由はただひとつ、中国側の顧客がリースの代金を払わなくなったことである。
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他の日系リース企業も軒並みに同じ不運をたどった。
 「中国でのリース事業で得た最大の教訓は、
この国のビジネスではどんなことでもすべて自分で最後まで確認しないとなにが起きるかわからない、相手を決して信用できない、ということですね。

現代ビジネスで、これだけはどんなことがあっても履行されるだろうと当然視することが中国市場ではできないのです」
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 日系リース企業の日本人幹部は、暗い表情で述懐する。