日本企業の韓国からの資金引き揚げは通貨危機を起こす規模ではない=韓国FSC
2009年 02月 23日 11:52 JST
[ソウル 23日 ロイター]
韓国金融監督委員会(FSC)は23日、韓国への日本からの投資額は小さいため、
年度末を前に日本の企業が韓国へ投資を全て引き揚げたとしても、通貨危機を引き起こすほどの規模にはならないとの見方を示した。
FSCによると、1─3月に期限を迎える資金は総額19億8000万ドル。
また、海外投資家が保有する韓国の債券のうち、日本の投資家が保有する割合は0.6%。
FSCは国会に提出した報告書のなかで、日本の投資家による資金引き揚げで韓国で通貨危機が起こる可能性は
「ほとんどない」と述べた。ただ「世界の金融市場の不安定要素が完全に払拭されるまでは警戒を緩めない」とした。
韓国がドル資金不足に陥るとの懸念から、外国為替市場では韓国ウォン<KRW=>の対米ドルでの下落が止まらず、
23日の取引では11年来の安値に迫る水準まで下げている。
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK838885720090223