日本のうなぎ業者が台湾産うなぎの品質に太鼓判
台湾うなぎ発展基金会では日本のうなぎ蒲焼業者やうなぎ輸入業者を招いて台湾産うなぎの生産現場視察活動を実施。
6日には台北市内で記者会見と座談会、台湾産うなぎの試食会が開かれた。
台湾では毎年約2万5000トンのうなぎを生産、約7割は日本へ輸出している。台湾産うなぎは日本の各飲食店で使用されているが、「台湾産」のブランドとして認識されていないため、台湾産うなぎを食べながら「台湾産」と知らない消費者がほとんどだという。
また、中国大陸産うなぎの薬物残留問題や毒入りギョーザ事件、産地偽装事件などで、消費者の輸入品に対する警戒感が高まっていることで、日本の業者が「台湾産」と明記したがらない傾向も。
台湾うなぎ発展基金会ではこうした状況を打破しようと、日本の業者に直接生産現場を見てもらう活動を企画。
台湾でのうなぎ養殖及び日本向け輸出は40年以上の歴史を持つが、日本のかばやき業者と輸入業者が団体で視察するのは初めて。
6日の記者会見で、台湾うなぎ発展基金会の郭瓊英・董事長は、「食品を売っているのだから、衛生面で心配させるようなものは絶対作らない。日本の消費者に安全でおいしいうなぎを提供し続けていく。台湾産うなぎのブランド化を進める」と強調。
日本の全国うなぎ蒲焼商組合連合会の湧井恭行理事長は視察の感想として、「中国大陸産のうなぎに問題があったことで台湾産がとばっちりを受けている。台湾のうなぎ生産現場は問題ない。台湾産うなぎは安全でおいしいことをPRしていく」と述べて台湾側の努力を評価した。
日本のうなぎ輸入組合の森山喬司理事長も、飼料のさらなる改善を提案しながらも、「台湾産うなぎの品質が常に上がっていることを再認識した」と述べた。
視察団に同行した日本の報道関係者も、「生産現場では厳格な検査がなされている。台湾産うなぎの安全性とおいしさを、業者と共に日本の消費者に伝えていきたい」と話した。
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