■「今日と明日」がVANKと決別した裏事情とは?
「今日と明日」は、どうしてサイバー外交使節団VANKと決別せざるをえなかったのか。それは、
VANKサイトの入居していたIDC(インターネットデータセンター)に対する中国と日本のネチズン
からのハッキング攻撃が深刻で、他の顧客企業にまで被害が及んだためだった。
5日に業界関係者が明らかにしたところによると、VANKは4年以上関係を結んでいたネットワーク
サービス専門会社「今日と明日」に代えて「CDネットワークス」と契約した。
VANKの朴キテ団長は、「『今日と明日』はこれまで、VANKが公益的機能を遂行しているという
理由で、割安な価格でサービスを提供するなど便宜を提供してきた。しかしサイト改編など多くの
理由で、『CDネットワークス』に契約会社を変えた」と語った。
「今日と明日」関係者は、「ハッキングの場合、VANKサイトだけを攻撃するのではなく、VANKサイト
が入っているIDC(インターネットデータセンター)が攻撃対象になる。IDCに入居している他の企業
にまで被害が広がり、サービスを継続提供することが困難になった」と実情を明らかにした。こう
した問題で、VANKは一時流浪の身になるところだったが、「CDネットワークス」からサービスを
受けられるようになったという。
IDC業者としては、VANKのようなNGOにサービスを提供すればPR効果なども付随的に期待する
ことができる。しかし最近は海外ネチズンたちの攻撃が増え、メリットよりもむしろデメリットの方が
大きいという判断から躊躇しているのが実情だ。
ある業界関係者は、「このようなVANKの悩みを耳にして、無料でサービスを提供しようかと悩んだ。
しかし社会貢献というPR効果よりも、爆発的トラフィックによる被害が懸念され、サービス提供を
断念した」と語った。
VANKのように既に名前の知られた団体は助けを借りやすいが、そうでないNGOは海外ネチズン
の攻撃のため、ネット上でのサイト運営を断念せねばならない場合もある。
VANKの朴キテ団長は、「実際にネット上では、ドメインに『Korea』や『KR』などが入っているという
理由だけで海外ネチズンの標的になる場合がある。知名度の低いNGOはネット上での活動自体
が難しい場合もある」と語った。
匿名を条件に取材に応じたNGO関係者は、「中国・日本ネチズンたちからDDos攻撃やハッキング
攻撃がたびたび入って来る。予算の確保が難しい団体の立場では、保安ソリューション導入費用
やホスティング費用等が負担になる」と言った。
これは海外から最近、金銭狙いの単純なハッキングではなく政治目的のハッキングが増えている
ためだ。業界専門家は、「海外では政府レベルで育成したいわゆるホワイトハッカーが、政治的な
意図に基づく海外ネチズンからの攻撃を遮断しているケースがある。韓国はサイバー戦争が本格
化すればお手上げだ」と残念がった。
▽電子新聞ETニュース(韓国語)(2009-02-06 07:42)
http://www.etnews.co.kr/news/detail.html?id=200902050136 http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=105&oid=030&aid=0001997522