お待たせしました。ホンタク完了。例によって(略
http://www.lloydslist.com/ll/news/hebei-spirit-owner-launches-legal-action-against-shi/20017616042.htm Hebei Spirit owner launches legal action against SHIより
ハベイスピリット船主、サムソン重工に対し法的措置を開始
Sandra Speares - 2006年2月6日(金)
ハベイスピリット号の所有者・HEBEI Ocean Shippingとオスローに拠点を置く保険業者Skuldは、サムスン重工業(2007年12月に
タンカーに衝突し、重大な重油流出事故を引き起こしたクレーン船の船主)に対する数百万ドルに上る損害賠償請求訴訟を開始した。
民事責任条約と国際協定基金の下で支払われた石油流出に関する諸経費、『最高4億ドル』の返還要求訴訟が進行中であると、
Skuldのスポークスマンは明らかにする。
国際油濁補償基金は、サムスン重工が韓国の証券取引所に発表した法的措置にも関与している。これまでのところ、サムスンの
発表はIOPC基金の2億ドルの主張のみ言及し、ハベイスピリット号の船主と保険会社からの主張には触れていない。
香港に拠点を置くハベイスピリットの船主である中国人は、韓国ではなく中国の寧波海事裁判所で訴訟を始めた。サムスンもこの
中国での訴訟に注目していると、Skuldのスポークスマンは語る。
IOPC基金の責任者Willem Oosterveen氏は、法的措置と支払済みの資金を回収するという双方の観点から、勝訴の公算の高い
償還請求措置を取る事が基金の方針であると延べた。
基金は中韓のどちらかで償還請求措置を取ることが出来たが、韓国ではなく中国での訴訟こそが、サムスンの有限責任を取り除く
『現実的』な可能性であると彼は語る。
サムスンの有限責任を取り除くことが出来れば、有限責任下での360万ドルを超えた経費を、関係者はサムスンから全額請求することが
可能となるであろう。
韓国証券取引所での発表においてサムスンは「韓国の法廷による裁定は、関連した国際法に従って下されたものであり、中国での
訴訟は却下されるであろう」と述べ、サムスン重工も「有限責任に関する中国の海事法は、韓国のそれと殆ど同じであるため、サ
ムスン重工の補償責任は法によって定められた最大額(360万ドル)に制限される」と主張する。
Skuldのスポークスマンにサムスンの声明についてコメントを求めると、メディアを通じての発表には関与しないと語り、訴訟事案を
構築する事故については、既に周知されていると論評する。
ハベイスピリットの保険会社とIOPC基金から利用可能な補償額の合計は、2億300万SDR(※)、もしくは2億1500万英ポンドとされている。
流出量の総経費は、昨年10月の基金の予想で2億8900万英ポンドとなり、この上限額を上回ることとなるであろう。
※訳注
SDRについてはこちら。
http://www.imf.org/external/np/exr/facts/jpn/sdrj.htm IMFによって創出された通貨バスケットの単位のようですね