ミネルバ逮捕:サイバー空間の自由めぐり論議再燃
インターネットで李明博(イ・ミョンバク)政権の経済政策を批判した
ハンドルネーム「ミネルバ」ことパク・デソン容疑者(31)が逮捕されたことについて、AP通信は11日、
「(事件が)言論の自由に対する熱い論争を呼んでいる」と報じた。
AFP通信は「パク容疑者の逮捕で韓国でサイバー空間での自由がどこまで容認されるかに関する
論争を再燃させた」と伝えた。
これに先立ち、フィナンシャル・タイムズは8日、「韓国政府がミネルバとうわさの広める人々に対して見せる
パニック現象は、インターネットの政治的役割に対する(政府の)懸念が深まっていることを示している」と指摘した。
ミネルバ逮捕を報じる日本メディアが「専門大学を卒業し、経済学を独学で学んだ」(時事通信)などと紹介すると、
韓国政府を批判する書き込みが日本のサイトに相次いだ。あるネットユーザーは
「経済動向を正確に予測したことを理由に特定人物を逮捕する国は自由民主主義国家と言えるのか」と非難した。
http://www.chosunonline.com/article/20090112000033 ミネルバ逮捕:「新東亜」寄稿文の真相は?
パク・デソン容疑者「インタビューを受けたことはない」
時事月刊誌「新東亜」に「ミネルバ」というハンドルネームの人物がインタビューに応じた記事が
掲載されたことについて、拘束されたパク・デソン容疑者(31)は「新東亜からインタビューを受けたことはない」と
全面的に否認していることから、記事が掲載された経緯に対する疑惑が広がっている。
同誌は昨年12月号でミネルバについて、「証券会社での勤務経験や海外生活の経験があるというのは事実だが、
年齢に関してはコメントしない」「韓国の株価の底は500、米国は5000と予想している」などの記事を掲載した。
同誌はこの記事について、「昨年11月にミネルバと接触したが、いかにしてインタビューに至ったかは
本人の意向をくんで明らかにしない」とコメントしている。しかしパク容疑者は検察での取り調べで、
「自分は新東亜からインタビューされたことはなく、新東亜の記者に会ったこともない」と全面的に否認している。
また10日に拘束された際にも記者たちからの質問に、「自分は新東亜に寄稿したことはない。
みなさん(マスコミ)がぜひ明らかにしてほしい」と語った。
新東亜の報道とパク容疑者の主張が食い違っていることについて、今後のパク容疑者の証言によっては
▲パク容疑者は唯一のミネルバなのか▲二人以上のミネルバが存在するのか▲偽のミネルバが存在するのか
?などについて明らかになりそうだ。パク容疑者が新東亜と接触しながらもそれを否認して虚偽の証言を行っているのか、
あるいは新東亜が偽のミネルバにだまされたのか、検察は双方の可能性を視野に入れて捜査を行っているという。
http://www.chosunonline.com/article/20090112000034