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http://file.chosunonline.com//article/2009/01/09/611146951120825416.jpg 韓国企業でエンジニアとして働く米国人のリチャード・オマリさん(38)は、在韓歴2年で賢い消費者に
なった。IT(情報技術)製品に関心がある彼は週末を利用し、百貨店、ディスカウントストアを回った後
、オンラインショッピングモールで価格を細かく比較した上で商品を購入する。オマリさんは「韓国生活を
始めた頃は必要なものを米国の知人に頼んだり、イーベイなど海外サイトを利用して購入していたが、
最近は外国人に対する条件が改善され、韓国式ショッピングに関心を持った」と話した。
「韓国居住の外国人消費者」を意味する造語「フォーリンシュマー」が新たな購買層として浮上している。
韓国に住む外国人が増えた上、最近のウォン安で彼らが支出を増やしているためだ。行政安全部による
昨年の「外国人住民実態調査」によると、昨年5月時点で90日以上韓国に滞在している外国人は89
万人で、全人口の2%に迫る。このため、百貨店やインターネット上のショッピングサイトではフォーリンシュマ
ーの獲得合戦が盛んだ。
◆外国人消費者の売り上げが倍増
在韓外国人消費者を獲得するため、最も素早い動きを見せているのは百貨店業界だ。最近のウォン安で、
欧米からの駐在員によるブランド品購入が過去半年で70%も増えたためだ。竜山アイパークモールの関係
者は「ウォン安で昨年10−12月には週末の買い物客60万人のうち、外国人の割合が7%になり、前年同
期の倍になった。そのうち60%が半年以上滞在している外国人だった」と説明した。
さらに多くの外国人を誘致するための努力もさまざまだ。円滑な意思疎通を図るため、現代百貨店は最近、
売り場に日本語スタッフ4人、英語スタッフ31人、ドイツ語スタッフ1人を配置した。ギャラリア百貨店も外国人
通訳担当者を昨年の5人から今年は18人に増やした。「外国人ショッピングアシスタント」と呼ばれる彼らは、
外国語能力に優れた営業職員だ。英語、日本語、中国語、フランス語、イタリア語とその人材は多様だ。
現代百貨店貿易センター店のキム・ヒョンウク販売企画チーム長は「外国人顧客の買い物を助けるため、外
国語が得意な従業員を今後も増やしていく」と述べた。
一部企業は韓国にある各国の大使館に直接狙いを定めたり、外国人専用のポイントカードを導入するなど
している。新世界百貨店は昨年末から韓国にある大使館99カ所を対象に英語、日本語、中国語で書かれ
たショッピング案内冊子を発送する「大使館マーケティング」を実施している。大使夫妻に案内冊子を送り、百
貨店に来店した際にはサービス担当者が直接案内を行い、VIPラウンジを利用できる特典を準備した。新世
界百貨店のイ・ダルソク顧客サービスチーム長は「在韓外国人社会のオピニオンリーダーが中心ターゲットだ」と
指摘した。
竜山アイパークモール、現代百貨店などは外国人専用のポイントカードを導入し、累積ポイントに応じた景品
を贈るなどして、中長期滞在者や駐在員家族を囲い込む計画だ。竜山アイパークモールの関係者は「最近、
韓国在住の外国人はウォン安期待心理から商品をカードで購入するケースが多い。外国人居住者を長期顧
客として確保するためにはこうしたマーケティング戦略が必要だ」と話した。
◆オンラインでも外国人の購入増加
外国人消費者の動きはインターネット上にも拡大している。「オープンマーケット11番街」では昨年上期に比べ、
昨年11月の外国人加入者数が30倍、売り上げが150%以上伸びた。特にウォン安が本格化した9月以降、
外国人による購入率は伸び続けている。
昨年7月には韓国在住外国人専用のショッピングサイトが開設された。外国人居住者のショッピングを容易にす
るために開設された専門サイト「バイ・ザ・コリア」では生活家電から携帯電話加入サービスまでさまざまな商品、
サービスを取り扱っている。全ての商品には詳細な情報と配達に関する説明が英語で書かれており、加入時に
も住民登録番号は必要ない。海外のクレジットカードでも決済が可能だ。
Gマーケット、11番街などオンラインショッピングサイトは、コールセンターに英語が得意な専門相談員を配置し、英
語サイトを続々登場させている。Gマーケットグローバル運営チーム長のキム・ジュンヨンさんは「外国人を対象とし
た英語サイトの先月の売上高は昨年初めに比べ10倍に増えた。外国人消費者を対象にしたマーケティング活動
をさらに強化していく」と述べた。