【国際問題】世界の主要船員組合 韓国向け航海をボイコット 主要船主もこれを容認−英FT★42[12/29]
巨額の保険は普通、リスク分散の為に分割して他の保険会社に再保険されます。
さらに分割して再々保険とか、再々再保険とかもよくあります。 それが最終的に行き着く先がロイズ。
ロイズは個人またはシンジケートの保険引受人の集まりで無制限責任を有します。
日本でも再保険をかけてなくてあぼ〜んした保険会社がありましたね。
それで海運の場合は
船体保険 事故処理とか修理費とか座礁のサルベージとか
これは普通に保険会社受けて、最終的にはロイズに行きます。
第三者賠償責任 これと船員関連と油濁 これはリスクが大きすぎるので、保険会社は受けてくれません。
それで船主は船主責任の相互組合に加入します、これがP&Iクラブです。
各P&Iクラブは更なる国際的なP&Iグループに加盟して、万一の際に資金をプールします。
小さな外航船でもP&Iの5〜10億ドルの油濁保障がないと普通に入港を拒否されます。
貨物保険 これは荷主が付保するものですが、大きなものは最終的にはロイズに行くかもです。
韓国入港拒否が有ると、当然積み替えなどのリスクが増えるので値上がりしますね。
それぞれ、リスクにあわせて追加保険料が発生することが有ります。
大きな保険料を支払った場合、次からの保険料は当事者だけでなく全体的に値上がりします。
そうしないと保険機構が破綻してしまいます。
今回の場合は、ロイズは船体の修理、事故処理の費用ですが、恐らく途中で数多くの保険会社が間に入ります。
油濁汚染に関してはP&Iの保障となりますが、世界中のほとんど全ての船主にそのつけはまわってきます。
そして船体保険料とP&I保険料の形で数多くの他の船主が損害を補填する事になります。
出来るなら貨物の運送費に上乗せしたいですね。
要するに、世界中の保険機構と船主と荷主を敵に回した事になりますね。