【ソウル2日聯合】10年ぶりの赤字転落が予想される経常収支を改善するには、
日本・中国との貿易を増やすべきとの主張が出された。
韓国銀行調査局のユン・サンギュ次長とアン・ドンジュン調査役は2日に経常収支分析の報告書を通じ、
「対中・対日貿易の割合と経常収支は1990年代までは一定の関係を見せていなかったが、
日中との貿易がそれぞれ急増し、中国が最大の輸出市場に浮上した2003年以降は同行している」との見解を示した。
ユン次長は、3カ国間の分業体制が拡大し域内貿易が増加する中で、日中との貿易が韓国の経常収支に
肯定的に作用していると指摘。対日貿易赤字の固着は中核部品・素材を日本に依存しているためだが、
これを活用し高品質な完成品を輸出することで、全体の経常収支には肯定的に作用すると分析した。
一方、中国に対しては部品・素材輸出を増やし貿易収支の黒字規模を拡大すべきだとした。
中・長期的には研究開発(R&D)投資を通じて部品・素材競争力を強化し、
高品質製品の輸出割合を引き上げる必要があると主張している。
需要面と関連しては、国内需要の冷え込みで輸入量が減り、海外需要の拡大で輸出量が増加すれば、
経常収支が改善するものと分析した。また、ウォン安が進めば輸出品の価格競争力が高まり、
輸入需要と海外旅行が減少するため経常収益に好影響を及ぼすが、その影響力は縮小を続けていると説明した。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2008/12/02/0200000000AJP20081202002200882.HTML