【文化】電通の遠藤道子氏「韓流の可能性は大きい」[11/30]

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<インタビュー>電通の遠藤道子氏「韓流の可能性は大きい」

【ソウル30日聯合】日本での韓流ブームは以前ほどではないが、依然、中核マーケットはあり、
発展の可能性はある。韓流スターの成長の可能性はかなり高い――。
何度訪ねても返って来た答えは同じだった。日本最大のメディアエージェンシー、
電通テレビ局企画推進部の遠藤道子氏は「日本での韓国ドラマファン層は確実に定着した。
固定ファンはたやすく変わらないし、いつでもプラスアルファで増える可能性がある」との考えを示した。

来月10日から放映を開始するSBSドラマ「スターの恋人」制作発表会に出席するため訪韓した遠藤氏に会い、
話を聞いた。電通は2006年にMBCドラマ「君はどの星から来たの」に続き、同ドラマと、
来年上半期に放送されるSBSドラマ「カインとアベル」に投資者として参与している。
遠藤氏はその実務責任者だ。韓流は下降気味だと言われるなか、
なぜ韓国ドラマに共同制作として参与するのか、単刀直入に尋ねてみた。

遠藤氏は、電通が「面白そうだ」「やってみよう」と考えるのは、それだけ可能性があるということだと語る。
韓国ドラマはアジアを超え世界に広まった。韓国ドラマと手を結び、
世界に向けてドラマを作ろうという考えなのだと説明する。
日本ドラマに対するプライドも大きいが、日本のドラマの場合は1作品の話数が少なく、
世界に広めるには俳優の肖像権が大きな問題となる。韓国はこれまでそうした制約がなく、
海外マーケットもある程度構築されているため、事業性の面で可能性が大きいと見ている。
著作権がそれだけ未熟だということもあるが、反対に、攻撃的なマーケティングや市場の開拓には長所となる。

遠藤氏は、韓国ドラマについて「家族や愛情問題など、国境を超えた共感帯が形成できる
普遍的情緒を扱っているので世界進出に有利。また、緊張感が強く、躍動的」だと診断する。

チェ・ジウ主演の「スターの恋人」については、日本の街角で「知っている韓国の女優は?」と尋ねれば、
ほとんどがチェ・ジウと答えると紹介。チェ・ジウは韓流スターとしてのパワーが大きく、
ドラマはだれにでも分かりやすい内容だと判断し、共同制作に参与したと説明した。

自身も韓流ドラマを楽しんで視聴したという遠藤氏。
日本では米国ドラマと韓国ドラマのファン層は同じような規模で、
視聴率も似ているという。韓流は「冬のソナタ」のころのようなブームではなくとも、
たやすく変わることのないファン層を確保していると強調した。

「何より韓流スターの力が大きい。韓国の俳優は背も高くスタイルが良く、演技もうまい。
ペ・ヨンジュンさんが依然として不動の位置にいるが、
新しいスターがもっと生まれてくるはずだと考えています」。

日本に韓流ブームがあれば、韓国でも日本ドラマと音楽のファンが次第に増えている。
ソウルに来れば東京と錯覚するほど、両国は近くて似ている存在だと、遠藤氏は語る。

「インターネットの発達で情報の流通は簡単になり、
若者を中心に韓国と日本の違いは徐々になくなりつつある。
日本は東方神起が好き、韓国はSMAPが好き。そんな情緒的類似性を背景に、
両国が手を取り、世界市場に広がっていくことを期待しています」。

電通の遠藤道子氏=30日、ソウル(聯合)
http://img.yonhapnews.co.kr/Basic/Article/JP/20081130/20081130170418_bodyfile.bmp
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2008/11/30/0200000000AJP20081130001700882.HTML