◆北朝鮮、別の被害者の存在示唆 拉致問題、6月協議前の交渉で
拉致被害者に関する再調査を約束した今年6月の日朝実務者協議に至る水面下交渉で
北朝鮮が協議の進展を条件に、政府認定の17人以外の拉致被害者に関する情報や
政府認定被害者の安否について新情報を提供する意向を表明していたことが12日、関係者の話で分かった。
新たな被害者の存在やこれまでの安否情報の修正を意味しており
「拉致問題は解決済み」とする従来の主張の完全転換につながる。
北朝鮮が「死亡」としている横田めぐみさんらの安否情報の信ぴょう性も揺らぐことになる。
6月協議では、日本政府も再調査を実行に移すことを前提に
民間の人道物資輸送に限って貨客船「万景峰(マンギョンボン)92」を含む北朝鮮籍船舶の日本入港の容認など
経済制裁の一部解除方針を決めている。
北朝鮮は解除との「引き換え」として拉致問題で新たな方針を示した可能性が高い。
北朝鮮は2004年初めにも、ひそかに訪朝した内閣府事務官に対し
当時、被害者と認定されていた横田さんら15人以外の複数の被害者の存在を示唆している。
この複数の新被害者と同一かどうかは不明だが
当局者同士の正式な交渉過程で新たな被害者の存在の可能性が浮上したのは初めて。
ソース:【共同通信】 2008/11/13 02:11
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008111201000891.html