【韓国】「危機に固く団結するのは民族の遺伝子。今こそ力と知恵を集める時」…“経済大統領”苦境に。減税、利下げでも株価低迷[10/28]

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1諸君、帰ってきたで?φ ★
 「経済再生」の看板を掲げる韓国の李明博(イミョンバク)大統領が、世界的な金融危機による韓国経済の深刻な低迷で、正念場に
立たされている。27日には国会演説で1997年のアジア通貨危機以来の「悪夢」をぬぐい去るため、難局打開の努力を強調したが、
不安がさらに広がれば政権運営の打撃となる可能性が高い。

 「危機に遭って固く団結するのは、民族の遺伝子。今こそ力と知恵を集める時だ」

 演説で、李大統領は国を挙げた協力を訴え13兆ウォン(約8300億円)規模の減税など景気浮揚策を表明。韓国銀行(中央銀行)も
政策金利を緊急に0・75%引き下げたが、総合株価指数は小幅上昇にとどまり、不安心理の強さを示した。

 米国発の金融危機は輸出の比重が高く外的影響を受けやすい韓国経済を直撃。貿易収支赤字も響いて同指数は1年前の半分まで
急減。ウォンも最近1カ月で、ドルに対し2割以上も急落した。アジアの新興国の中でも落ち込み幅が目立つ。

 苦境の中、李政権は1300億ドル(約12兆円)規模の金融安定化策などを発表。外貨準備高が約2400億ドル(9月末)で、97年の
危機当時の約12倍ある実情など、不安解消の情報を海外へ伝える動きも強めている。

 だが、実質的成果が出ない場合、民間調査でぎりぎり30%台を保つ支持率の低下は必至。野党はすでに経済担当閣僚の更迭を
求める攻勢に出ている。李大統領にとっては、6月の米国産牛肉輸入をめぐる騒動に続く試練になりそうだ。

ソース(中日新聞) http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008102802000060.html