ネット利用したバカラ賭博、利益は年間90億円 フィリピンから動画で生中継
国外に賭博場を開設し、インターネットの動画を通じてバカラ賭博の模様を
生中継することで韓国国内で参加者を集め、年間1000億ウォン
(約89億6200万円)もの不当利得を得ていたグループが摘発された。
ソウル中央地検の麻薬・組織犯罪捜査部(金朱洗〈キム・ジュソン〉部長)は
これらの容疑で、グループの代表者イ某容疑者(35)ら4人を逮捕・起訴
するとともに、逃亡したイ某容疑者(33)ら二人を在宅起訴した、と発表した。
検察によると、代表者のイ容疑者は昨年2月、フィリピンでインターネットによる
バカラ賭博が合法であることを利用し、マニラ市内にカジノ用のテーブル3台
と放送設備を備えたバカラ賭博場を開設した。
ここでフィリピン人のディーラーがバカラゲームを行う様子が、フィリピンに
サーバーを置く九つのオンラインゲームサイトを通じて生中継され、
このサイトにアクセスしたユーザーらは、イ容疑者らが韓国国内に開設した
借名口座に賭け金を振り込んで賭博に参加していた。
イ容疑者らはまた、生中継の画像が加工されたものではないことを
強調するため、ディーラーの横にテレビを置き、バカラゲームの模様と
米CNNテレビのニュースが同時に見られるようにしていた、と検察は説明した。
検察は「2007年2月から今年8月までの1年6カ月間に、このバカラ賭博で振り込まれた
賭け金は約5000億ウォン(約445億4000万円)に及び、イ容疑者らはこのうち
1000億ウォン以上を手にしていた」と話している。イ容疑者らは複数の借名口座にこの
金を2‐3回ずつ送金し、金の出所が分からないようにする「マネーロンダリング(資金洗浄)」
をした上で、この金を分配していたことが分かった。
検察はまた、イ容疑者らから押収した資産が、現金15億7000万ウォン(約1億4000万円)や
預金34億5000万ウォン(約3億700万円)を含め、計123億2000万ウォン(約10億9600万円)に
相当する、と発表した。計8億5000万ウォン(約7600万円)相当のメルセデス・ベンツ、ポルシェ、
アウディなどの高級外車6台や、ソウル市永登浦区汝矣島洞、江南区大峙洞、同区ノンヒョン洞
などの32億ウォン(約2億8500万円)相当の不動産を差し押さえた。主にフィリピンに滞在していた
イ容疑者らはまた、韓国国内の「別荘」として使うため、釜山市海雲台区の80坪(約264平方メートル)
の豪華マンションを5億3000万ウォン(約4700万円)で借りていたという。検察は「インターネット上
でのバカラ賭博に参加した韓国人は数万人に上るとみている。一日に1億ウォン(約891万円)
以上の賭け金を振り込んでいたケースもあり、発見し次第追跡している」と話している。
ソース:朝鮮日報 キム・ギョンファ記者 2008/09/29 15:01:24
http://www.chosunonline.com/article/20080929000046