とても極端な状況を仮定してみよう。ある若者が交通事故にあって救急室に運ばれた。家族も連絡を
受けて急いで駆けつけ救急室担当の医者もまにあった。出血が多くて患者はもう意識を失い、生死の
境をさまよっている。この患者をどうするか。医師は急いで手術をしなければならないと家族の同意
を求めた。ところが家族の間で意見が違った。
どうせ死ぬなら楽に送ろうという人は、生きかえったところで家族に負担になるだけじゃないか、と
言う主張だった。一方手術を通じて意識さえ回復すれば、リハビリを通じて時間がかかっても正常な
生活が可能だ、という意見も主張された。家族がお互いにもめている間に、患者は出血過多で死亡し
てしまった。見守った医師は他の患者を治療しに行き、家族は残念がった。この時、横には一群の
人々が時を待っていた。つまり臓器売買に関心を持つ人々だ。彼らは死者の臓器の中で損傷されず、
すぐ移植が可能な部位をよく知っていた。彼らは必要な部分だけ選んですぐに消えた。
ちょっと無茶な例かも知れないが、今回の米国金融危機の中で倒れる投資銀行(IB)の事後処理を見て
つくづく残念に思った。記者が8月29日「リ−マンの引き受けは、やってみるに値する」というタイトル
の本紙デスクコラムで指摘したように、米国投資銀行取得は韓国金融の跳躍という点で、非常に重大
だったと信じるからだ。憂慮が現実に現われている。
政府と政権がリーマン取得をよくあきらめた、と手前味噌で喜ぶ状況で日本金融機関が積極的に米投
資銀行取得に乗り出している。野村ホールディングスはリ−マンブラザーズのアジア・パシフィック
地域を引き受けたのに続いてヨーロッパと中東法人も買い受けた。
三菱UFJはモーガン・スタンレー持分20%を引き受けて話題を集めたし、三井住友グループもゴールド
マン・サックスの寄付金を最終的に決めた。金融強国であるイギリスも素早い歩みを見せた。終わり
までリ−マン取得に熱をあげたバークレイズはリ−マンが企業再生申請をすると、本社を含んだ核心
資産を13億5000万ドルで電撃的に購入した。
本当に惜しい点は、バークレイズや野村のリーマン・ブラザーズ取得推進方向が、産業銀行が積極
検討した方向と特に違わないという点だ。彼らはリ−マンの優良資産である人力、金融ノウハウ及び
ITシステムだけ引き受け、不良資産や負債には手もつけなかった。長期的に見れば、損傷をうけてお
らず、すぐ移植できる部分だけ選り分けたわけだ。実は投資銀行の核心は人力とブランドネームだ。
彼らはリ−マン・ブラザーズの人力とノウハウを得たから破産管財人が資産を売却する時も良い価格
で引き受ける一方、短期間の投資金額回収の可能性も大きく高めた、というのが一般の見方だ。結局
投資銀行の中心部を包むように引き受けたうえに、今後起きるリーマン・ブラザーズの資産売却でも
大当りを期待できるようになったのだ。
(中略)
口さえ開けば北東アジア金融ハブ、金融産業の新しい成長力を叫ぶものの、実際では何もできずに後
れを取るばかりだ。こんなにしていて金融グローバル化は遥かに遠い掛け声で終わる可能性が大きい。
もし、何年か後に野村が国際投資銀行市場の強者に浮上したら、今回の産業銀行の交渉を阻んだ勢力
は今度はなんと弁解するか知りたいものだ。
http://file.mk.co.kr/meet/neds/2008/09/image_readtop_2008_586005_1222247263101326.jpg 金融部=チョン・ピョンジュン部長
ソース:(韓国語)[デスク診断]韓国政府が助けた日本金融の復活
http://news.mk.co.kr/outside/view.php?year=2008&no=586005 関連スレ:
【経済】リーマンは産業銀行との交渉決裂により破産した=ミン・ユソン産業銀行頭取★3[09/16]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1221640607/