“北朝鮮の動きは駆け引き”
09月05日08時25分
北朝鮮が核施設の無能力化を中断したうえに撤収していた機材の一部を運び出し核施設を復旧させる
構えをみせていることについて、アメリカの6か国協議の代表を務めるヒル国務次官補は、
北朝鮮が交渉を有利に進めるためにとった駆け引きの一環だという見方を示しました。
これは、アメリカのヒル国務次官補が4日中国の北京に出発する前に、ワシントン郊外の空港で
記者団に対し述べたものです。このなかで、ヒル次官補は、北朝鮮が核施設の無能力化を中断したうえに、
核施設を復旧させる構えをみせていることについて「何のための行動か意味づけることは難しい」と述べました。
そして、「交渉の中の1つの局面とみている」と指摘し、北朝鮮が交渉を有利に進めるためにとった
駆け引きの一環であり、現時点では核施設の本格的な復旧を目指した動きではないという見方を示しました。
そのうえで、ヒル次官補は、北朝鮮の核開発計画について「彼らの説明だけでは不十分で、
国際的な尺度にのっとって申告内容を検証することが重要だ」と述べ、北朝鮮が申告内容の検証に応じないかぎり、
テロ支援国家の指定解除はありえないとあらためて強調しました。ヒル次官補は5日、北京に到着し、
日本、韓国と3か国で対応を話し合うほか、6日、6か国協議の議長国の中国と協議し、
事態の打開策を探ることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013924841000.html