★北京「公認デモ」いまだゼロ 市民日参「用紙くれない」
(写真)北京市西城区にあるデモ申請窓口に集まった市民。だが申請できた人は一人もいなかった=21日、奥寺写す
ttp://www2.asahi.com/international/update/0823/images/TKY200808230178.jpg 【北京=奥寺淳】北京五輪の開催中に中国が認めた「公認デモ実施地」で窮状を訴えようと、市民がデモ受付窓口
に日参している。中国側は「デモをする前に問題はすべて解決した」と胸をはるが、実態は申請用紙すらもらえず、
申請者が手続き後に拘束されたとの情報も絶えない。申請窓口の現場を訪ねた。
21日午後、デモの申請窓口となっている北京市公安局治安管理総隊の窓口には、約20人の市民が集まっていた。
「地元の市政府にも訴えた。吉林省政府にも、国の相談窓口にも行った。でも何も解決しない。五輪のデモ窓口に
来るしかなかった」
吉林省の男性(49)は、A4判2枚の「デモ嘆願書」を握りしめ、妻と親類の計4人で申請窓口を訪れた。
嘆願書によると、6月下旬、いきなり重機がやって来て数十年住んだ自宅の取り壊しを始めた。破壊された証拠を
守るため、その後もテントを張って住み続けたが、今度は100人以上の男から殴るけるの暴行を受け、現金や
携帯電話などすべてが奪われた。義弟は右目を失明した。
男性は、額に残った長さ約5センチの切り傷を見せながら、「デモをさせて欲しい」と訴えた。しかし公安職員は
「関係部局に連絡を取って解決する」と繰り返し答え、1週間後に来るよう言われた。一緒に行った親族の男性は
「1週間後は五輪は終わっている。正式な申請用紙が欲しいと言っても、くれない」。22日も結果は同じだった。
北京市の元軍人(58)も計11人で窓口を2度訪れたが、やはり「申請用紙がもらえないので、手続きできない」。
21日に取材した約20人の申請者は、いずれも申請用紙がもらえていなかった。
北京市公安局は市内3カ所の公園を「公認デモ実施地」に指定している。しかし、デモはまだ1件も実施されて
いない。当局は、18日までに77件の申請があったが、「(デモ申請者が)関係部署に相談し、問題は解決した」
と説明。北京五輪組織委員会の王偉副会長も「話し合いで問題を解決するのは中国の文化。中国はいつも調和
を重視している」と会見で強調した。
しかし、米政府系のラジオ・フリー・アジアによると、申請した湖南省出身者は手続き後に拘束。中国語の
インターネットニュース「博訊」も、山東省の申請者が拘束されたと伝えた。
北京五輪組織委も22日の会見で、北京の70代の男女が「公共の秩序を乱した」として1年間の再教育キャンプ送り
になったことを認めた。「調和」との説明にほころびも見えるが、「あくまで個別の案件だ」(王副会長)と意に介して
いない。
(asahi.com 2008年8月23日15時59分)
http://www.asahi.com/international/update/0822/TKY200808220323_01.html (関連スレ)
【中国】北京市当局、デモ申請前に軟禁…「国家の名誉」というメンツのために人権を無視した抑圧が続く(写真あり)[8/22]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1219360379/l50 【中国】北京五輪期間中にデモ申請した市民2人に1年間の労働教育処分 [08/20]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1219225123/l50 【中国】静まりかえる「デモ専用区」〜北京[07/29]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1217350551/l50