三菱重工、衛星受注の前に過去の清算を
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/298532.html 日本最大の軍需業社三菱重工は11日、東京駐在の韓国特派員たちを名古屋に招待して
異例のH2Aロケットの製造ラインを公開した。
三菱は去年12月競争相手であるロシアより安い価格を韓国に提示したことが知られている。
韓国の宇宙航空分野関係者は「ロシアの価格の半分水準である160億ウォンを提示した」と
し、「日本の方は技術移転は出来ないという立場や、とても安い条件を提示して事業者選定
が日本の方に傾いている雰囲気だ」と伝えた。イ・ミョンバク政府は三菱重工をに事業者に
選定した場合、韓日の新しい時代の象徴として位置づけることができるだろうと判断したよう
だ。ロシアは相対的に高い価格条件に対して、ロケット技術移転にも積極的なことと知られ
ている。
しかし三菱が韓日宇宙協力時代のパートナーとして参加することは簡単には思えない。14日
に文部科学省が独島領有権主張を解説書に予定通り銘記するのか否かがカギだ。会社関
係者は「日本政府が領有権主張を明記すれば受注戦は絶望的と判断して多くのチャンネル
を通じて総理官邸に明記しないようにと要請した」と言及した。
もっと根本的な問題は三菱の「清算されない過去」だ。日帝は1944年度から12〜15歳の幼い
朝鮮半島の少女たちを欺いて日本に連れて行き、全国各地の軍事工場で「朝鮮女勤労従軍
慰安婦」の名で強制労働させた。なかでも300人余りが名古屋の三菱重工航空製作所で働い
た。これらは補償を受けるどころか「従軍慰安婦」という名のため従軍慰安婦と誤解を受け、縁
談が破談になったり、結婚しても家族たちに知らせることもできなかったまま苦痛の日々を過ご
した。被害のおばあさん7人は98年、日本政府と会社を相手に訴訟起こしたが、1審と2審すべて
敗訴となり、最高裁判所の判決を待っている。
11日の夕、東京に帰る途中にこの裁判の支援者団体の共同代表者である高橋誠と訴訟弁護
士に会った。彼は「今の会社と過去の会社とは違う」など一貫したと指摘した。また「三菱重工と
日本政府は自分が間違った過去を認めて被害者に謝罪して償わない限り、真正な未来を開くこ
とができない」と強調した。