【政治】自民・加藤紘一「曽我ひとみさんら拉致被害者５人を北朝鮮に戻すべきだった」★５［07/08］

「20080707　北朝鮮拉致に対する加藤紘一の発言」のテープ起こし

※４分２０秒から最後まで
【その１】
（西川）われわれが覚えているのはね、拉致家族の蓮池さん、曽我さん、地村さんが
帰ってきたときにね、官房長官であった福田さんは、「返そうと。これは約束だから」
安倍さんは官房副長官で「いや、返さないでおこうと」ということをわれわれは明確に
覚えているわけですよ。ここで二人、考え方がちょっと違うと思うんですよ。

（加藤）ちがう。もっとも大きく違ってね。

（西川）大きく違うと思うんですよ。

（加藤）西川さん、そこが重大な・・・

（西川）ここがポイントだと思うんですよ。

（加藤）思いますよ。それで、私は福田さんが正しいと思う。

（西川）返したほうが良かったわけですか？

（加藤）当然です。国家と国家の約束ですから。

（女性）約束を破ったみたいな形になってしまった・・・

（加藤）あの時に、

（西川）でも国民の感情としては、もともと拉致されたものであると、返すということ、
ふうな道理は・・・ありますよ。わかりますよ。もともと連れ去られたんだと。何を
返すんだというふうなことになりましたよね。でも加藤さんは返したほうが良かったと。

（加藤）良かったと思いますよ。

（西川）ほう。

山形の
佐藤錦はおいしいが、
加藤はちょんから金をもらっているの？

【その２】
（加藤）あの時に新右翼の方が、毎日新聞にこう書いていました。「民族主義派・右翼
の私がこんなこと言ったら、明日から私の家の電話は鳴りつづけるであろう。ただ言う。
返しなさいと。あんな北朝鮮みたいな国に、日本は政府と政府の約束さえ守らない国だと
言われるのは、片腹痛い」　これも理屈でしょ。
　で、あの時に、じつはこれ返すということをみんなで、まあ、政府も約束して、それで
日本に帰ってきて、いつじゃあ今度平壌に帰るんだろうと。その時期を政府は何日と決め
るんだろう。それをスクープ合戦していましたよね。メディアも。
　ところがある日、安倍さんを中心に「返すべきではない」と言ったら、その筋も全部忘れちゃって
ですね、いますよね。私はその辺がね、実は今日朝の間で打開できない理由だと思います。
　私は小泉さんが行ったから、金正日は謝ったわけですね。日本に。「親の代にやったことだ。
あれはまずかったと。ごめんさい。あの国では、一種、天皇陛下みたいなポジションの人物
ですよね。

（西川）そうですね。

（加藤）それが謝り、何人は亡くなった、何人は生きているから一回お返しします。
そこまで行ったわけでしょ。だから小泉さんの行動がなければ、小泉さんによる
北朝鮮との話し合いがなければ、あの拉致の話はひとつも進んでいなかったと思います。

（西川）ということは、あの時帰ってきた３人を返しておれば、

（加藤）３人でしたっけ？

（西川）３人です。曽我さんと、地村さんと、蓮池さんです。あとからこの家族の方が
帰ってきました。この３人を一旦返しておけば、この拉致家族の問題はこんなふうな展開
にはなっていなかった？

（加藤）ならなかった。

（西川）どういう展開になっていましたか？

（加藤）当然です。国家と国家の約束ですから。

北ちょんは国家ではありません。

【その３】
（加藤）その時に、

（西川）返しとったらですよ。

（加藤）また来てくださいと。一回返しますから。

（西川）あれは一時帰国でしたよね。むこうは。

（加藤）そうです。また来てくださいと言ったら、何度も何度も交流したと思いますよ。
でもあのうたぶんね、一回返すと、平壌は殺しちゃうじゃないかとか、

（西川）そういう説、流れました。

（加藤）そこが外交感覚の差ですね。そんなこと出来るわけがない。

（西川）北朝鮮サイドは、要するに日朝平壌宣言のなかに、約束を破ったというふうに言って
ますね。向こうは。

（加藤）だから、ちゃんと守っていれば、それから大きな展開になったと思います。
ですからね、拉致の話と、核の話。この両方を話し合いで同時に進めなければいけない
と私は思うし、福田さんが、最近言っているのは、その両方をやりましょうと。こういう
ことを言っていまして、これは安倍さん時代から、大きな転換ですね。
（西川）でも加藤さんね、この洞爺湖サミットで、ブッシュさんの昨日の話しぶりを・・・

コマーシャルが入る。

（終わり）