ミャンマー軍事政権は11日、ノーベル平和賞受賞者で民主化運動指導者アウン・サン・
スー・チーさん(62)に対し5月27日に講じた、自宅軟禁延長措置が国内外から「違法な延長」
との批判を招いていることに反論し、「軟禁は2009年11月まで可能」という趣旨の見解を
明らかにした。
軍政機関紙「ミャンマーの新しい灯」(11日付)が読者寄稿の形で報じた。
国内の民主派などは「国家防護法の定める軟禁期間は最長5年」と主張しているが、軍政は
寄稿で「同法は1年を限度とする軟禁と5年を限度とする延長を定めている」とし、最長6年の
軟禁は「適法」との見解を初めて公表した。
軍政は軟禁開始の起点を03年5月の拘束時ではなく、同年11月の尋問終了時に置いて
いると見られるため、スー・チーさんの軟禁は09年11月まで続く公算が大きい。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080611-OYT1T00790.htm