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竹井善昭氏は、以前期間工差別発言でブログ炎上した池内ひろ美氏の夫
お金になんか、興味はなかったという。
「だって、生きたいように生きる方が、ずっと大切でしょう」
そんな思いで、自分なりの作品づくりをしてきた映像プロデューサーの竹井善昭さん(49)。
新たな自分の人生テーマに「グローバル投資」を付け加えたのは、ほんのここ数年のことだ。
きっかけは、韓国だという。
以前から衛星放送のドキュメンタリー制作などで、韓国とのつながりはあった。
それが2005年ごろから、韓流ブームにのって仕事が急増。人気ドラマの現地ルポから
政治や経済の情報まで、さまざまな話題を伝える番組づくりのため、この3年間に
ソウル−東京を50回以上も往復し、100本近くを制作したという。
「その経験からです。投資というものを考え始めたのは。
たとえば『竹島』がクローズアップされたことがありましたよね」
日本人も韓国人も、取材カメラが回っている前では、そろって「模範解答」を繰り返す。
この小さな無人島を、自国の領土だと主張して頑強になる。でも、飲んで騒いで、
やがて気心が知れれば、本音が出た。
「どっちの国だって、いいじゃないか」
ああ、そうだよなと思った。自分だって、韓国のドラマ制作会社から日本の出資者を
探してほしいと頼まれれば、必死になって駆け回った。働く一人の人間として、よい仕事をして、
自分を高めたい。そこに日本とか韓国とか、関係なかった。
ドラマ制作の資金づくりが、国の壁を取り払っていく実感もあった。発展途上国の支援活動
にも関わるなか、投資のもつイメージが変わったという。
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