【国内】「当時の日本は本当にひどい事をしたんだな」 北海道に強制連行された朝鮮人の遺骨を遺族に返還[03/03]

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2出世ウホφ ★
遺骨返還の中心となった北海道フォーラムは、札幌別院で
強制連行犠牲者の101体の遺骨が見つかったことをきっかけに、
朝鮮半島、中国の犠牲者遺骨を発掘し、遺族へ返還しようと結成されました。

日本人、在日朝鮮・韓国人、華僑、仏教者、キリスト教者ら民族や宗教の違いを超えて取り組みをすすめています。
遺骨発掘には、東アジア共同ワークショップの学生、高校生ら多くの若者が参加してきました。

赤平市の趙さんの遺骨は、室蘭市光昭寺で発見された日本製鉄輪西製作所(現・新日鉄室蘭)に徴用され
米軍艦砲射撃によって命を落とした鄭英得(チョン・ヨンドク)さん=当時(16)、李廷基(イ・ジョンギ)さん=同(15)、
具然錫(ク・ヨンソック)さん=同(17)の遺骨とともに遺族のもとへ帰りました。
27日、ソウル奉恩寺で返還法要が行われ、28日に韓国国立墓地「望郷の丘」に納骨されました。
3年前に室蘭にきたとき、遺族たちは骨箱を抱き、「アイゴー、オッパー(ああ、お兄さん)」と声を上げて泣き崩れました。
「食事はもらえたのか。殴られはしなかったか。新日鉄は事実を教えてほしい」
韓国の室蘭犠牲者遺族は政府と企業が責任をもって返還することを望みましたが、新日鉄室蘭は
「戦前の日本製鉄とは別会社」という態度をとり、当時の状況を説明しようとしませんでした。
「強制連行犠牲者の遺骨返還を実現する室蘭市民の会」は23日、遺骨返還を前に鄭さんの弟、
鄭相得(チョン・サンドク)さん(61)夫妻を招きました。
兄の遺骨を新しい骨箱に移し終え、相得さんは「82歳の姉が健在のうちに遺骨が戻り、
うれしい」と市民の会に感謝しました。

政府に対しては「まだたくさんの遺骨があり、一刻も早く返すべきなのに、
何もすすんでいません」と怒りをにじませました。
亡くなった兄と同世代の多くの若者が遺骨返還に参加したことを知った相得さん。
こう期待を寄せました。
「古い世代の過ちを、新しい世代がただしていくところに希望があります」

朝鮮人強制連行・強制労働
徴兵で足りなくなった労働力の代替として、日本の植民地支配下の朝鮮半島から日本国内に連れてこられ、
危険で過酷な労働を強いられました。日本全体で100万人を超えるといわれ、北海道の実態調査(99年)では、
道内で約14万5千人と報告されています。(終)