【北京五輪】「狭量な民族主義者」による反日応援で“衝突”の危険性も…中国シンクタンクが『社会青書』で指摘[01/21]

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1ニライカナイφ ★:2008/01/21(月) 07:27:57 ID:???
◆五輪中“衝突”の危険も 中国シンクタンク「社会青書」で指摘 反日応援を念頭

中国政府のシンクタンク、中国社会科学院は20日までに、今年の社会情勢を
展望した2008年版「社会青書」を発表、北京五輪の項目で反日応援などを念頭に
「狭量な民族主義者」が競技場で騒いだり、社会に不満を持つ人々が
「異常な行動」を取る可能性を指摘、十分な対策を取るよう関係者に求めた。

青書は大気汚染、交通渋滞、食品安全、サイバーテロなど五輪の支障となりかねない
10項目の危険性も列挙。
中国政府のシンクタンクが五輪にかかわる懸念を率直に認めて公表するのは異例で、
問題の深刻さを改めて示した。

青書は、日本、韓国がそれぞれ五輪を契機に経済的にも飛躍したとし、
北京五輪は単なる体育大会でなく「世界の政治経済に影響する一大イベント」と指摘。

その上で、1964年にサッカーの東京五輪出場権を争うペルー対アルゼンチン戦で
観客が乱闘、約300人が死亡したケースなどを例に「歴史、民族」問題などが原因で
五輪中に衝突が起きる危険性があるとした。

深刻な北京の大気汚染については「汚染源は多い」「(地形などから)処理は困難」と
認め、「空気の質の良しあしは天に任せるほかない」と指摘。
また、新型肺炎(SARS)など感染症発生の「危険が依然存在する」とした。

さらに、転換期にある中国では暴動などが頻発し、失業者らが
五輪期間中に実力行動に出る可能性を「排除できない」とした。
犯罪への対策としては街頭などに26万3000台のカメラを既に設置、
治安強化を図るとした。

また、サイバーテロリストらの技術は日々、向上しており情報システムの防御は
「空前の任務」と述べた。
青書の五輪に関する項目は、社会科学院の李培林・社会学研究所長らが執筆した。

                   ◇

【用語解説】中国の社会青書
中国社会科学院が16年連続で出版。
社会保障、治安、教育、医療など各分野について専門家が現状を分析、展望を示す。
最新版の正式名は「2008年 中国社会情勢の分析と予測」。約360ページで構成。
「ことしも中国の社会経済は引き続き良好に発展する」と予測している。
環境問題や食の安全などについても取り上げている。

FujiSankei Business i. 2008/1/21
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200801210013a.nwc