【北朝鮮】 説明と矛盾 北朝鮮のアルミ管から濃縮ウラン痕跡検出 [12/21]

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ウラニウム跡が北朝鮮のチューブから見つかる
平壌の秘密核開発計画否認と食い違う発見
By Glenn Kessler  Friday, December 21, 2007
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/12/20/AR2007122002196.html

米国と外交筋によると、米国の科学者が発見した濃縮ウラニウム跡は北朝鮮が提供した
溶解したアルミニウムチューブから発見され、平壌の秘密核開発計画の否認と矛盾するものと思われます。

米国は、アルミニウムのチューブは遠心分離機が熱いウラニウムガスを紡いで核兵器の燃料にするために
必要とされる外筒として使う事ができる、と北朝鮮が何千ものアルミニウムチューブを獲得したことを
計画の証拠として長い間指摘してきた。北朝鮮はその主張を否定し、今年の年末までに予定されている
核開発計画に関する宣言の一部として、チューブが従来の目的に使用されたことを実証するために
アメリカに小さなサンプルを最近提供していました。

ウラニウム跡の発見は、開示によって諜報活動が露呈し外交プロセスを複雑にする、と心配していた米高官によって
緊密に保持されていました。北朝鮮は単に、不適当な活動に従事していない、とだけ主張し過去の活動の開示を断固として拒絶しました。
しかしながら、このウラニウム発見は平壌への詳細な説明の要求を米国の交渉人に強いるでしょう。

国家情報局のスポークスマンであるロス・ファインスタインは
このウラニウム発見についてのコメントを国務省と同様に拒否しました。

北朝鮮は、寧辺でのプルトニウムを生産する原子炉を不能にすることについて飛躍的な前進をなし遂げました。
しかし今、北朝鮮の核への野心を無くすための六カ国協定の重大なステップの中、米国関係者は平壌からの抵抗に遭遇しています。
国務省高官のソン・キム(Sung Kim)は今週、北朝鮮政府関係者と宣言についての議論をするため平壌にいます。

コンドリーザ・ライス国務長官は昨日
「私たちは北朝鮮に完全で正確な宣言を期待します」とカナダの外務大臣との記者会見中、記者に伝えました。
「私たちが前進するなら、その前進の利益の全てはこの第2段階の無事完了を通じて北朝鮮に提供され、
そのためには実際に正確な宣言をしていなければならない。」
2822/2:2007/12/22(土) 02:18:44 ID:MxdRB3qP
濃縮計画の一部としてチューブがウラニウムの跡を得た可能性に加えて、情報筋は、
管の材料が他の設備に接触することでも汚染されることにふれました。
例えば、パキスタンは北朝鮮に遠心分離機キットのサンプルを提供したことを認めています。
したがって、チューブはパキスタンの設備から濃縮ウランを得たかもしれません。
2003年には、国際原子力機関(IAEA)の検査官が、イランの核施設で濃縮ウランの跡を検知しましたが、
結局、核物質密輸ネットワークによってパキスタンの設備から来た資料だと断定しました。

前国連武器査察官であり科学及び国際安全保障研究所長官のデビッド・オルブライトは
設備が同じ部屋にある必要はなく、ウラニウムは両方の設備にさらされた人から辿ることができるといいます。
いくつかのエネルギー省の研究所は徹底的に浄化された物からも核資料を検知できる、高度に複雑化された方法を持っているというのです。

「サンプルから濃縮ウランを抽出する作業は正に芸術です」オルブライトはいいます。
実験室はマイクログラム単位の濃縮ウランをも検出でき、彼いわく「どのような普通の放射線検出器が拾い上げられるものもはるかに超えて」います。
しかしながら、彼は、そのような分量なら他の場所からも容易に来ることもできるといいます。

結局のところ、彼によると、北朝鮮のチューブから見つかったものと
イランで発見されたパキスタンの資料の情報を照合することで
チューブの濃縮ウランが不注意で送られたものかが判るだろうということです。

米国の情報アナリストは2002年7月に結論付けています。
北朝鮮は武器用の高濃縮ウラニウムを作り出す大プロジェクトを始めており、
鍵となる証拠として2002年6月に北朝鮮は150トンのアルミニウムチューブをロシアから購入していると。
平壌が秘密計画を持っていたというブッシュ政権の告発は、寧辺の原子炉を凍結させた1994年の協定の崩壊に結びつきました。

プルトニウムと高濃縮ウランは核兵器の製造に異なる手段を提供します。
1994年の協定がばらばらになった後、北朝鮮は8,000の(冷却池の中で保持され、国連の査察官によって監視されていた)
使用済み燃料棒から核兵器10発分に値するプルトニウムを再処理することが可能でした。
ウラニウム計画は、武器に必要とされた高濃縮ウランを得るために何千もの遠心分離機を備えた設備の建造を平壌に要求していたでしょう。

北朝鮮政府関係者は、ウラン濃縮を備えたどんな実験も出てこなかったこと、したがって外国から獲得したどの材料も、
従来の目的に代わりに使用されたことを米国高官に示しました。
しかし、北朝鮮は、そもそもなぜ購入したのかの説明も、
材料がどんな不法のプログラムの中でも使用されていないことを示すようにとの申請も拒絶した、と情報筋は言います。