北京五輪野球:台湾戦目前、突発事態で暗雲
http://www.chosunonline.com/article/20071201000011 2008 年北京オリンピック出場権を狙う韓国野球代表は先月30日、試合が行われる
台湾・台中インターコンチネンタル球場で1回だけ許された練習を行い、1カ月間にわたる
トレーニングを終えた。韓国コーチ陣は必勝の覚悟だが、1日午後2時から始まる
台湾戦を前に、突発的な事態が発生、暗雲が立ちこめている。
◆「スーパーリリーフ」呉昇桓脱落
韓国プロ野球で初めて2年連続40セーブ以上をマークした呉昇桓(オ・スンファン)が
ケガで戦列を離れた。呉昇桓は29日午後、守備練習中に右ヒジを負傷。30日午前の
練習時も状態が思わしくなく、最終登録24人から外れた。ただでさえ先発投手陣が不調で
暗いムードの韓国代表に、マイナス材料が重なったことになる。あとのリリーフ陣は
チョン・デヒョンとハン・ギジュだけだが、強化試合10戦でチョン・デヒョンは防御率4.50、
ハン・ギジュは 5.91と振るわなかった。宣銅烈(ソン・ドンヨル)ヘッド兼投手コーチは
「ほかのことを考える余裕はない。台湾戦の1イニング目から投手たちをブルペンに
待機させて試合に臨む」と話している。
◆高いマウンド・暗い照明
インターコンチネンタル球場のマウンドについて、韓国も日本も「高すぎる」と不満を表している。
韓国のマウンドの高さは10インチ(24.5センチ)。キム・ギョンムン監督は「韓国より10センチ以上は
高いだろう」、宣コーチも「韓国の2倍はあると思う。驚いた」と話す。
慣れないまま高いマウンドに立てば、投手は感覚が失われるだけでなく、低目にコントロール
するのが難しくなる。だが、朴賛浩(パク・チャンホ)は「アメリカの球場もマウンドが高い」と自信を見せた。
また、球場の照明が暗いという声も出ている。李鐘旭(イ・ジョンウク)は「フライが飛んできたら
暗すぎてボールを見失うかも知れないほど」と語った。
コーチ陣は「大声を出し合っていかなければならないだろう」とアドバイスし、李大浩(イ・デホ)は
「うちも相手も同じ条件だから、結局は集中力で勝負が決まる」と覚悟を決めている。
◆それでも勝ちに行く
韓国が台湾戦で負けることは許されず、次の日本戦に勝負をかける。
台湾はバッター15人のうち7人が3割以上をマークしている「強打」のチームだ。
しかしキム監督は「4点取れば勝てる」と自信を見せる。韓国投手陣は台湾打線を3点以下に
抑えられるという意味だ。
日本戦の先発が有力視されている柳賢振(リュ・ヒョンジン)を除き、朴賛浩、田炳浩(チョン・ビョンホ)、
柳済国(リュ・ジェグク)らを総投入する可能性も高そうだ。
また、駿足の李鐘旭や李大炯(イ・デヒョン)は「チャンスがあればサインがなくても積極的に盗塁しろと
指示されている」と、機動力野球を宣言している。この日の打撃練習では金東柱(キム・ドンジュ)や
李大浩がフェンス越えを連発していた。
台湾・台中=キム・ドンソク記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS