【韓国】 トリプル安:外国人の「韓国売り」が本格化か [11/22]

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1お助け女神事務所からき☆すた@薔薇おばはんφ ★:2007/11/22(木) 20:51:17 ID:??? BE:24252522-PLT(12072)
 米国と中国発の金融不安が世界経済を揺るがせている。米国のサブプライム(低所得者向け住宅ローン)問題が
長期化し、世界的な信用不安が再び高まっているからだ。その上中国も緊縮財政の動きを示していることから、世界
的な株安にも拍車を掛けている。

 とりわけ最近の韓国の金融市場では、株・債権・ウォンというウォン建て資産の価値が同時に下落するトリプル安が
連日続いており、投資家の不安はさらに高まっている。外国人が韓国の資産を売却して市場を去る「韓国売り」の徴
候を示している可能性が高いからだ。

◆トリプル安は円キャリーの清算を意味するのか

 一般的に株価が下がればより安定した資産である債権へと資金が流れ、債権価格は上昇し金利は下がる。
ところが最近の韓国市場ではこの常識が通用しない。株価も債券価格も下がり金利は上がるという現象が起きているのだ。

 この異常な現象の原因について市場関係者は、円キャリー(低利の円を借りて高金利の海外市場に投資すること)
の清算が韓国市場でも進み始める徴候と受け止める見方が有力だ。

 すなわち韓国で株や債権に投資されていた円キャリー資金が、世界的な信用不安で韓国での投資から撤退するこ
とにより株と債権が同時に下がっているというのだ。これらの資金は再びドルに換えられることから、ウォン安の原因とも
なっているという説明だ。

 ウリ投資証券のパク・ジョンヨン研究員は、「カネには色が付いていないため断定はできないが、株と債権が同時に
下落し為替もウォン安に振れている現象を説明できるのは、円キャリーの清算だけだろう」と述べた。

【グラフ】
ttp://file.chosunonline.com//article/2007/11/22/156928391885469675.jpg

 現在韓国に投資されている円キャリー資金はおよそ60億ドル(6517億円)と韓国銀行は推定している。全体の規模
からすればそれほど大きな額ではないが、市場から一度に引き揚げられるとすれば衝撃は大きい。

 しかし韓国銀行金融市場局のイ・フンモ局長は、「最近の外国人投資家による債権売却の動きは今後予想される
韓国での金利上昇とは相反する側面もあるので、これを円キャリー資金の引き上げとみるのはやや短絡的だ」と反駁した。

 理由はどうあれ新興市場からの資金の引き揚げが世界的に続いた場合、韓国市場や韓国経済の不安要因が一気
に吹き出すのは明らかだ。

 最近の市場金利上昇で銀行から受ける融資の金利も急速に上昇しており、一般の家庭に及ぼす影響も大きい。
銀行からの融資に適用される金利の基準となるCD(譲渡性預金証書)金利はわずか10日で0.13%も上昇した。

 現在韓国の一般家庭は600兆ウォン(約70兆円)の負債を抱えており、金利が1%上がると年間6兆ウォン(約7000億円)
の金利負担がかさむことになる。金利負担は一般の消費減少につながり、内需を委縮させる可能性がある。そうなると
来年度の5%成長は到底望めなくなるだろう。

◆状況の打開は米国と中国に懸かっている

 金融研究院の申竜相(シン・ヨンサン)マクロ経済室長は、「今年8月にサブプライム問題が起こった当初、株価は1週間
で値を戻したが、今回は中国の緊縮財政や円キャリーの清算などが重なり不安が長期化しそうだ」と診断した。

 専門家は事態の解決の最初の関門は12月に米国が追加の金利引下げを断行するかにあるとみている。

 ウォール街では米国の金利引き下げを既成事実とする雰囲気だが、米国連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ
議長は今月8日の議会での演説で、原油高に伴うインフレ圧力やドル安などを理由として金利の引き下げには慎重な
態度を示している。

 また米国が金利の引き下げを断行したとしても、低金利とそれに伴う金余りから来る金融不安を解消するために、再び
金利を下げて市場に資金を放出することに期待する方法は問題解決ではなく時間稼ぎにすぎない。

ソース:朝鮮日報
ttp://www.chosunonline.com/article/20071122000020
ttp://www.chosunonline.com/article/20071122000021