「毎日のミルクとダンスで骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を防止しましょう!」
こんな呼び掛けで、世界骨粗鬆症デーのこの日、フィリピンのパサイ市では、
ギネス記録に挑戦する集団ダンスの催しが行われた。およそ八千人の老若男女が、
早朝からさわやかな汗を流したのである。
催しはアイルランドが保持する六千七百人という集団ダンス記録を打ち破る
ために、粉ミルクの販売企業が中心となって計画されたもの。フィリピンでは、
実に二人に一人が骨粗鬆症の危険にさらされているといわれており、この
イベントはカルシウム摂取の重要性を呼び掛ける啓蒙(けいもう)活動も兼ねている。
もっとも、国民総ダンサーの異名を持つフィリピン人だけに、ダンスのステップは
お手のもの。たった数回の練習で、ほとんどぶっつけ本番にもかかわらず、子供から
大人まで見よう見まねで難なく踊ってしまう。日本人には、とてもマネできないワザかもしれない。
記録認定に必要な五分間のダンスが終了すると、参加者から大きな歓声と拍手が
わき起こり、熱気あふれるギネス記録への挑戦の幕を閉じた。
とにかくお祭り好きが多いフィリピンでは、集団ギネス記録に挑戦する催しが多く
行われることでもよく知られている。これまでも「集団キス」や「集団母乳授乳」「集団歯磨き」、
果ては「集団ブタの丸焼き」といった変わり種の世界記録に毎年のように挑んでいる。
特に集団キスの世界記録をめぐっては、宿命のライバルであるハンガリーとの間で、
毎年のように記録塗り替えの応酬となり、互いにしのぎを削っている。
ソース:エブリディ
http://www.worldtimes.co.jp/col/every/ev071104.html