【韓国】「最悪の状況」に言葉を失った大統領府[9/21]

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1国際派φ ★
青瓦台(大統領府)が最も懸念してきた「最悪の状況」が少しずつ現実のものになり、
戸惑いを隠せない状況にある。検察は19日、青瓦台のビョン・ヤンギュン前政策室長が、
東国大学理事長だった英培(ヨンベ)師(本名:イム・ヨンテク)が住職を務める蔚山市
蔚州郡のフンドク寺に国民の税金(特別交付金)を交付するよう、行政自治部に圧力を
かけていた事実を確認した。

 また、鄭允在(チョン・ユンジェ)元儀典担当秘書官が在職中、釜山の建設会社社長
キム・サンジン氏から2000万ウォン(約249万6000円)を受け取った疑い(あっせん収賄
容疑)などで逮捕状を請求。鄭元秘書官に対する逮捕状は20日に却下されたが、
他の疑惑も浮上しているため、むしろ不安感が増大する結果となっている。

ビョン前政策室長が起こした事件もまた極めて悪質なものだ。ビョン前政策室長は
行政自治部を担当する金容益(キム・ヨンイク)社会政策担当首席秘書官を差し置いて、
担当の行政官に直接圧力をかけていた。この行政官は金秘書官に報告もせず、
行政自治部に対して直接、フンドク寺に10億ウォン(約1億2477万円)を交付するよう要請した。
フンドク寺は伝統ある寺院ではないため、特別交付金の交付対象になっていないが、
それにもかかわらず無理やり交付させていたことが分かっている。


 大統領も担当の首席秘書官も知らない間に、個人的な利害関係のために国民の
税金を使っていたというわけだ。大統領、秘書室長に次ぐ青瓦台のナンバー3である
政策室長が、まさに大統領のお膝元で国政をもてあそんでいたといってもおかしくない。
さらに問題なのは、こうした不適切な金銭支援に関する意思決定が、青瓦台のまった
く感知しない所で行われていたということだ。まだ明らかになっていない、似たような
ケースが他にもある可能性も否定できない。青瓦台が不安を感じざるを得ない理由もここにある。


 また、鄭元秘書官に関しては、良からぬ情報ばかりがこれでもかと出てくる。
公訴時効が過ぎた違法な政治献金2000万ウォンのほか、彼が在職中に数千万ウォンの
献金を受けていたという報道が相次いでも、青瓦台はこれを信じていない様子だった。
だが検察がこれを逮捕容疑に追加するや、呆然とした雰囲気に包まれた。

さらに釜山では、鄭元秘書官に対して市民からさまざまな要望が寄せられていた
ということが明らかになり、「果たしてまだどれだけ多くの疑惑が浮上するのか分からない」
という空気に包まれている。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は以前、青瓦台関係者に関する
疑惑が事実であることが判明した場合、「側近による不正だと言ってもいい」と発言したことがある。


 しかし青瓦台は、いまだに数々の疑惑が「単なる疑惑」であることを期待しているような様子だ。
千皓宣(チョン・ホソン)報道官は20日の定例記者会見で、鄭元秘書官に対する逮捕状について、
「逮捕状に記されている嫌疑のすべてが、裁判所に認められるものではないのではないか」と述べた。
ま、ビョン前政策室長の特別交付金問題についても「違法であるかどうかは検察が判断する問題だ」
と話している。だが青瓦台は、盧大統領が「側近による不正」について国民に謝罪することは避けられ
なくなったとみており、その時期について悩んでいるという。

ソース:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/article/20070921000051