★<資質評価>李明博大統領候補の集中分析
野党ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)大統領候補が21日、大統領候補としての第一歩を踏み出した。
李候補は、党内予備選直後の世論調査で50%を上回る支持率を得た。旧与党勢力の大半の候補らの
支持率が5%を下回っていることに比べて圧倒的だ。
だが「一等候補」がそのまま「一等大統領」を意味するわけではない。有権者がランキングに関係なく
候補らの資質を厳しく評価しなければならない理由だ。中央(チュンアン)日報はすでに韓国議会発展
研究会と連携し、大統領選候補の資質を評価したことがある。7部門・49項目のアンケートに、候補が
直接答えた内容をまとめたものだ。だが、当時は14人の候補全員を対象にしたため、李氏の答弁を
十分に伝えることができなかった。ハンナラ党の予備選が終了した時点に答弁を詳しく紹介する。
◇品性−「他人の感情を把握するのが上手」=李候補は感性関連の質問で「肯定的な情緒を頻繁に
経験する」(ソウル大心理学科チェ・インチョル教授)と評価された。「それぞれの気分をどのぐらい
頻繁に経験するか」という質問(1〜10点の中で選択)で、「楽しみ」は10点と記したのに対し、
「怒り」「憂うつ」「心配」などには最下の点数(1点)を与えたからだ。
李候補は「気分転換のためどれぐらい努力するか」との質問にも、8点という高い点数を与えた。李氏は
答弁で、情緒的に安定していて周辺の人々を思いやる姿勢も持っていることを強調した。同候補は
「自身が感じる感情について常に明確に認知しているか」との質問に、やはり8点(10点満点)と記した。
続いて「表情や声だけで他人の感情に気付くことに慣れているか」との質問にも7点を付けた。
◇国家観−「新たな発展国家論を提案」=李氏は自身が目ざす国の姿に「新発展国家」を提案。「国家
発展の姿のうち、次のどれに同意するか」との質問で、与えられた6の例を避けて、その他の欄に直接
「新発展国家論」と書き込んだ。同理論は、経済発展で国・政府の主導的な役割を強調する国家観で、
リーダーには最高経営責任者(CEO)の能力を求める。これに対し一部は「時代錯誤に陥った開発
主義」と批判する。
だが、社会学者出身の李候補側の朴亨凵iパク・ヒョンジュン)スポークスマンは「新発展国家は、政府
が『権威を備えた効率的な市場調整者』として機能するとの点から、かつての権威主義的国家とは異なる」
と述べた。実際、李氏はアンケートで「現在18部4処の政府編成を縮小すべき」とし、目ざすものが
巨大政府を通じた官治ではないことを強調した。
◇歴史観−「歴代大統領の短所では答弁を拒否」=李氏は「小学校教科に必ず盛り込むべき現代史
5つを優先順位で選ぶように」との項目で「@建国と李承晩(イ・スンマン)大統領A韓国戦争(1950〜53)
B韓米同盟C経済成長D民主化」と答えた。@〜Bは韓国政府のアイデンティティーを強調したもの。
また「歴代大統領の長所を書くように」との質問には詳しく答弁したが、短所を書くように、との質問では
答弁を拒否した。功労より過ちがさらに多く取りあげられている一部政権への批判を拒否したのだ。
◇外交観−「南北(韓国・北朝鮮)、韓米関係、いずれも重要」=李氏は「韓半島周辺諸国にどれだけの
外交力を集中すべきか」との質問に「米国50%、中国20%、日本20%、ロシア10%」と答弁。外交力
の半分を米国に注ぎたいとの意味で、他の大統領候補らとの隔たりが大きい。また「大統領になった
場合、今後の5年間最も重要な歴史的問題は何か」との質問には「南北関係の変化と統一」と答えた。
まとめてみると、米国に外交力を集中しながらも、北朝鮮との対立を解消していくことを目ざしたい、とのこと。
李候補に、外交問題の諮問を行なってきた高麗(コリョ)大政治外交学科の玄仁沢(ヒョン・インテク)教授
は「李候補のこうした考え方は、実利を重視する創造的外交観」と評価した。
南宮旭(ナムグン・ウク)記者
(中央日報 2007.08.22 16:59:35)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=90455 (関連スレ)
【韓国大統領選】ポスト盧で対「北」政策は変わるか(読売・社説)[08/22]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1187719678/l50 【韓国】ハンナラ党の大統領選挙候補、李明博(イ・ミョンバク)氏に確定 [08/20]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1187594738/l50