【山陰中央新報】 アフガンの韓国人拉致、アメリカは影響力行使を [08/03]

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当事国の韓国政府は大統領特使を派遣し、人質の生命を優先した柔軟な対応をアフガン政府に要請。
タリバン側には人質との面会を求めているが、面会は拒絶され、出口が見えない事態に陥っている。

このため人質救出のための特殊部隊などによる強行突入も現実味を帯び始めているというが、
人質が分散して拘束されている状況では多数の犠牲者が出る可能性があり、慎重にも慎重を期すべきだ。

アフガン政府はタリバンのメンバーを釈放するにしても強行突入をするにしても、後ろ盾の米国の了解を得るだろう。
人質の家族は「米国が政治的な関係を乗り越え、人道的なレベルでより積極的に協力してほしい」と訴えている。

タリバン側は、さらに四人の殺害を警告したとされる。
人質の中には健康状態が極めて悪化している女性も複数いると伝えられている。
これ以上の犠牲者が出れば、韓国人の対米感情にも影響を及ぼす可能性もある。
人命優先の立場に立った米国の影響力行使を願いたい。

イスラム世界の人々にも、犠牲になった二人を含む二十三人の人々はアフガンや発展途上国の人々に
奉仕したいと願った人々であることを理解してほしい。
これ以上の犠牲者が出ることを回避するため米国やイスラム世界は影響力を行使してほしい。