初日公開の地元館なし!?大虐殺伝える映画「南京」、マスコミ絶賛も興行は苦戦―中国
http://www.recordchina.co.jp/group/g9604.html 2007年7月3日、南京大虐殺の被害を伝える記録映画「南京」の中国公開が始まった。
映画の出来について賞賛する記事が溢れかえる一方、それと反するように冷淡な映画館
サイドの反応が明らかとなった。
大虐殺の現場である江蘇省南京市では、なんと3日の公開日に放映する映画館がない
ことがわかった。「今は夏休みが始まったばかりで、映画館では娯楽大作が目白押し。
そんな中でこの映画を上映すれば、おそらく空席だらけになると予想される。
そうなれば教育にもよくないし、国内外に誤ったメッセージを伝えることになりかねない」と、
市内のある映画館関係者は語った。
同関係者によると、南京市では夏休み後にも映画「南京」の大キャンペーンを展開する
計画が進められているという。初回上映は南京市中華門の城壁に投影するなど大がかりな
イベントが準備されているのだとか。「非商業的な映画をヒットさせるには事前に綿密な
仕掛けが必要だ。昨年の「東京裁判」がその好例で、今回も同様の仕掛けが準備される
ことになるだろう」という裏事情がある。別の映画館関係者も「こういう題材の映画は客の
入りが悪い」と観客動員力を不安視して上映しないことを認めた。
上海市では各映画館で上映が開始された。市内7館では7月7日に7元(約110円)で
観賞可能な割引キャンペーンを実施するなど、盛り上げに必死だが、今後続々と登場
する夏休み映画のなか、いつまでスクリーンを確保できるのか、不安視されている。
(翻訳・編集/KT)