【米国】 NASAが衛星を緊急移動〜中国による衛星破壊兵器で生じたスペースデブリとの衝突回避のため [07/07]

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1Mimirφφ ★
NASAが衛星を緊急移動、中国のスペースデブリとの衝突回避のため
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200707071835&page=2

【Technobahn 2007/7/7 18:35】
 NASAは5日、1月11日に行われた中国による衛星破壊兵器(A-SAT)の実験で生じた
スペースデブリとの衝突を避けるために地球観測衛星「Terra」の軌道コースを変更した
ことを発表した。

 中国のA-SAT実験では多数のスペースデブリが生じたことが報告されてきたが、
実際に軌道上にある衛星がこの実験で生じたスペースデブリとの衝突を避けるために
軌道を変更したのは今回が初めての出来事となる。

  Terra衛星は1999年に打ち上げられたNASAの地球観測衛星。軌道高度は、700−737km。
対して中国がA-SAT実験の標的として破壊した衛星「Fengyun 1-C」の軌道高度は850km だった。

  NASAによると現状のままTerra衛星の軌道コースを維持した場合、数日以内に
Fengyun 1 -Cのスペースデブリと衝突する可能性が7%となったために、Terra衛星の
軌道を変更したと説明している。この軌道変更操作の結果、Terra衛星の軌道は0.8マイル
(約1.3km)修正された。NASAではこの軌道変更の結果、Fengyun 1-Cのスペースデブリとの
衝突の確率はゼロになったとも述べている。

  NASAの説明によると6月18日、米空軍から提供された軌道デブリ報告書(Orbital Debris Report )
によりTerra衛星がFengyun 1-Cのスペースデブリと衝突する可能性が高まったことが判明。
この報告書にはTerra衛星の軌道に接近してきたのは15インチ大(約40cm)のスペースデブリと
記載されていたとしている。

 画像は米国の衛星ウォッチャー、T.S.ケルソ(T.S. Kelso)氏が作成した中国の衛星破壊実験
によるデブリの影響を計算したコンピューターグラフィックス。緑の点が低軌道上に存在する衛星。
赤い輪が中国の衛星破壊実験によって生じたデブリを示している。

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