【日台】 李登輝前総統、30日来日…外務省幹部「政治的な発言をすれば日本政府も強く抗議する事になるだろう」 [05/27]

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1エマニエル坊やφ ★
◇台湾の李前総統、30日来日 政治的発言を外務省けん制 中国の反発必至(05/27 07:13)

台湾の李登輝前総統が三十日から六月九日まで日本を訪れる。
観光目的の私人の立場のため、政府は一般の台湾人観光客と同様、ビザ(査証)を免除して入国を認める方針だ。
しかし、退任後初めて立ち寄る東京で、講演や記者会見を行う予定もあり、中国側の反発は必至。
李氏が政治的な発言を行えば、改善しつつある日中関係に深い亀裂が入る恐れがある。

李氏は退任後の二○○一年四月に心臓病の治療で、○四年十二月には観光で日本を訪問。
今回は、国際教養大学の中嶋嶺雄学長の招きに応じて、六月二日から六日まで、
松尾芭蕉の「奥の細道」ゆかりの地である宮城、岩手、秋田の三県を訪れる。

前回までは、政治的な発言を控えた李氏だが、今回は六月一日に都内で開く社会の発展に寄与した人に贈る
「後藤新平賞」の第一回授賞式に出席。
七日は都内ホテルで「二○○七年以降の世界情勢」をテーマに講演、九日には記者会見を行う。

李氏の訪日に際し、中国側は過去二回とも日本を非難している。
今回、李氏が政治的な発言を行えば、今まで以上に非難のトーンが上がるのは避けられず、外務省幹部も
「講演の内容にもよるが、政治的な発言をすれば、(日本政府も)本人に強く抗議することになるだろう」と強くけん制する。

四月の安倍晋三首相と温家宝首相の会談後、日中は良好な関係を保っている。
六月六−八日にドイツで開かれる主要国首脳会議(サミット)では、安倍首相と胡錦濤国家主席の
首脳会談を開く方向で調整が続いている。

現役を退いたとはいえ、台湾独立派の「精神的支柱」である李氏の言動によっては、
中国側が会談を拒否する可能性もある。
四月に合意した、東シナ海のガス田開発の局長級交渉が始まるなど、日中の懸案事項が動き始めている時期だけに、
「水を差す事態だけは避けたい」(外務省幹部)と神経をとがらせている。

ソース:北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/28501.html