米国が、有事に備えて韓国に備蓄していた戦争予備物資(WRSA=War Reserve Stocks for
Allies)のうち、老朽弾薬の廃棄費用を韓国政府が負担する場合、WRSAを韓国軍が望むだけ
移譲すると提案したことが確認された。
2日、複数の軍消息筋によると、最近、韓米両国の実務陣は米国のこのような提案をもとに
具体的な協議を推進中だ。
韓国に備蓄されたWRSA約60万トンのうち20年以上長期保管された老朽弾薬は20万トン
程度で、これを廃棄または整備するのに最大数千億ウォンかかるという。
米国は当初、WRSAの一部の弾薬を「公正市場価格(fair market value)」で韓国に販売し、
老朽弾薬を含む残りの弾薬は本土に移転するか廃棄する案を推進してきた。しかし、老朽
弾薬の搬出および廃棄費用を考慮し、韓国がこれを負担する場合、すべての種類のWRSA
を制限なく韓国軍に引き渡すという方針を決定したという。
軍のある消息筋は、「韓国の老朽弾薬の廃棄能力が十分なら、WRSAの相当量を韓国軍に
移譲できるというのが米国の考えだ」とし、「韓米両国が弾薬購入費用と廃棄費用を交換する
『ウィン・ウィン効果』を期待したものだ」と話した。
韓国はこれまで、WRSAの中で性能が良好な新型弾薬だけ購入する案を推進してきた。国防
部は、WRSAを選別購入する費用と老朽弾薬の廃棄費用を比較・検討して、米国側の提案を
受け入れるかどうか決定する考えだ。
韓米両国間でWRSA移譲が合意されれば、WRSAプログラムは08年末に公式廃棄される。
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2007050388218