【国内】「グリーンピア南紀」再生頓挫 二階前経産相の”友人”の中国人が請け負った事業を放棄[04/15]

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グリーンピアの跡地には、公共利用と10年間の「転売禁止」が課せられている。南紀の
契約では、賃貸借期間が10年に設定され、その後に土地・建物を蒋氏側に無償譲渡する
「特約」も盛り込まれた。10年間の賃貸料は計1億6000万円。初年度分の1億3000万円
と2年目分の300万円は町に支払われた。

蒋氏について、町側は当初、「中国・海南島のリゾート開発などに実績がある実業家で
信頼できると判断した」と説明してきた。しかし、蒋氏がオーナーの香港ボアオは営業実態
のない「ペーパーカンパニー」であることが昨年6月の町議会で表面化した。

また民間信用調査機関によると、蒋氏が別に経営する海南島のリゾート開発会社は昨年度
の収入がゼロの赤字企業で、負債は約5億2000万元(約80億円)にのぼっている。

蒋氏との契約を批判してきた町議の一人は「国とパイプがある二階議員の権力は絶大で、
町は言いなりになってしまった。町民の財産の無償譲渡を決め、地元には雇用や経済効果
ももたらされない。一番の被害者は町民だ」と憤る。

朝日新聞の取材に対し、那智勝浦町の中村詔二郎(しょうじろう)町長は「事業の遅れは
遺憾だが、ホテルは予定通りやってもらえるものと理解している。(契約撤回は)考えて
いない」と話す。二階議員は業者を紹介した経緯や理由には答えず、「町が厳正な審査を
行った結果、(業者に)決定されたと聞いている」とのコメントを出した。

     ◇

〈キーワード:グリーンピア〉 公的年金1953億円を投じ、80〜88年に大沼(北海道)、
田老(たろう)(岩手)、岩沼(宮城)、二本松(福島)、津南(新潟)、恵那(岐阜)、三木(兵庫)
、南紀(和歌山)、安浦(広島)、土佐横浪(高知)、八女(福岡)、南阿蘇(熊本)、指宿
(いぶすき)(鹿児島)の13施設がつくられた。

経営不振による閉鎖が相次ぎ、05年中に全廃された。運営主体の旧年金資金運用基金
は、土佐横浪と指宿の2施設を民間に直接売却し、残りを所在地の自治体へ払い下げた。
売却総額は約48億円にとどまった。南紀と、事業計画が未定の恵那を除く9カ所で04年
以降、ホテルやレジャー施設が順次営業を再開している。

(以上ソース元より引用終了)