【東海新報】温首相の国会演説、まるで全人代−日本人向けの演説が必要なのでは? [4/13]

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1ツンデレおまコンφ ★
来日した中国の温家宝首相が昨日国会で演説したが、まるで全人代でのそれを思わせるに
十分だった。演説の区切りごとに拍手また拍手。「中国の気に障るようなことはしてくれるな」
と言われて「その通り」パチパチといった具合なのだ

▼昨年十月の安倍首相訪中が「氷を砕く旅」だとしたら今回の同首相訪日は「氷を解かす旅」
とのふれこみだったが、演説に歯の浮くような美辞麗句はなく、相変わらずの厳しい「歴史認識」
要求が随所にちりばめられていた。なんども水に流されたはずの外交カードはどこまでも健在だ

▼農業、精錬、文字、儒学、仏教など主要文化、技術の伝来は中国抜きに語れず、十数回に
わたる遣唐使の派遣もその証拠。阿倍仲麻呂の留学もしかり。鑑真和上だって何度も危険を
冒して上陸し、日本の衆生済度に努めたのである―といった歴史を温家宝首相から講義される
とは思わなかったが、それは事実であり、感謝の言葉もない

▼終戦直後の在留邦人引き揚げや、残留孤児などに対する手厚い道義にも及んだこの演説には、
「ここまでしてやったのに」というニュアンスが言外に感じられ、平身低頭するしかない。さらに
「しかるに日本のやったことは」と追い討ちをかけられるとなおさらだが、これでは氷は解けない

▼日中間に真の友好が生まれるには、新しいスタート台に立ち、本音で語り合う関係を構築
しなければなるまい。そのためにも、本国に聴かせるのではなく、日本人相手の演説が必要
だったのだ。

ソース:東海新報
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/column.cgi