【在日】 <インタビュー>日本映画上映館シネカノンの理事 [03/14]

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1死にかけ自営業φ ★
【ソウル14日聯合】
ソウルの繁華街、明洞に日本映画専門上映館「CQN明洞」がオープンし1年が過ぎた。
在日朝鮮人の李鳳宇(リ・ボンウ)社長が設立した日本の映画会社、
シネカノンが運営している。
配給・劇場運営など韓国での業務を担当するのは、李社長の実妹である
李愛淑(リ・エギョン)理事だ。日本だけでなく韓国でも封切られヒットした同社作品
「パッチギ!」に登場する兄妹は、李社長と理事がモデルとなっている。
夢を見ることすらできなかった学生時代を振り返りつつ
「韓日映画の信頼できる懸け橋になりたい」という李理事に話を聞いた。

 以下は一問一答。

――韓国に進出することになった契機は。

「韓国が日本映画に対し門戸を開放したことから、韓国で劇場を運営しようという話が
持ち上がった。日本では小規模ながら劇場を持っていたので、
日本映画を韓国内に紹介しながら劇場もやろうではないかという話になった」

――韓国進出で苦労した点は。

「何ひとつうまくいかなかった(笑)。韓国支社の設立、劇場オープンの準備の中で、
『外国人はあっちへ行け』という感覚を何度も味わった。
外国人は何も知らないと思っているような態度に出る業者ともめることもしばしばあった。
劇場にはスクリーンが5つあり日本映画をかけるだけでは収支が合わないが、
国内映画会社や配給会社は韓国や外国の作品を配給してくれなかった。
取引の前例がないからという理由に、韓国は『関係性の国』だと実感した」

――日本映画を紹介して感じたことは。

「まだ少数だが、若者は日本映画に熱狂している。新しいものが好きで、
日本を知りたがっている彼らの欲求を満たすような企画をしたい。
韓国になじみの薄い1980年から1990年代の日本映画を紹介するプログラムや、
日本映画ライブラリー構想、監督による講演会なども検討している」

――なぜ映画の道に進んだのか。

「社長(李鳳宇氏)が日本で映画の仕事を始めたとき、事務所で電話番をするように言われた。
わたしだけではなく同世代の友人もみな『在日』ということや
経済的理由で夢を持てない状況だった。
期待せずに始めた映画の仕事だが、映画を通じ人生の新しい道を見つけた。
今はこれを突き詰めたい」

――これまで韓国内に紹介した作品の興行成績は。

「『パッチギ!』『リンダリンダリンダ』『ゆれる』『Dear Pyongyang〜ディア・ピョンヤン』など、
いずれも収益を出しており、成績は悪くない」

――「パッチギ!」の続編を封切るそうだが。

「5月末に日本で封切るが、韓国での公開日程は決定していない。
前作の7年後、主人公の兄妹が社会に出て経験する事件を描いた。
前作はわたしたち兄妹の物語だったが、続編は在日が経験する普遍的な物語だ」

ソース 聨合ニュース
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=2007031400060088&FirstCd=05