■ロボット使用めぐる倫理綱領作成へ - 韓国
【ソウル/韓国 7日 AFP】産業資源部(Ministry of Commerce, Industry and Energy)が
7日、人間によるロボットの誤用またはロボットによる人間の誤用防止を目的とした倫理
綱領の作成が進められていることを明かした。政府の計画によれば、ロボット製造者およ
びユーザーを対象とする「ロボット倫理憲章」が今年中に公布される。同憲章に定められ
た倫理規範は、ロボットにプログラミングされるという。
同憲章作成作業部会のメンバーは5人。専門家、未来学者およびSF作家らで構成され、
2006年11月に草案作成に着手した。
同部は声明を発表し「近い将来、高度な知能を有するロボットが誕生すると考えられる
ため、ロボットの役割と機能をめぐる倫理ガイドラインの設定を計画している」と述べた。
出生率の低下により高齢化が進む国内では、そう遠くない将来、「思考」能力を持った
さまざまなサービスロボットが登場し「人間の重要な仲間」になると見られる。
産業資源部ロボットチームのPark Hye-Young氏はAFPに対し「国民がロボットを妻と
して扱うようになる世の中を想像して欲しい。インターネット使用者がコンピューターの
世界に没頭するのと同様に、ロボットとの会話にばかり夢中になる国民も出てくるかも
しれない」と語る。
同氏によれば、作成中のガイドラインには、1942年にアイザック・アシモフ(Isaac Asimov)
氏が発表した短編小説「Runaround」で提唱された規律が反映される予定だという。規律
の内容は次のとおり。
・ロボットは人間に危害を加えてはならない。不作為によって人間を傷つけることも許されない。
・ロボットは上述の規律に反する場合を除き、人間の命令に従わなければならない。
・他の規則に抵触しない限りにおいて、ロボットは自己防衛をしなければならない。
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>>2-4 続く)
http://www.afpbb.com/article/1396718