ハンナラの候補検証聴聞会、薬か毒か
野党ハンナラ党の党内選挙の重大岐路となる3月を迎え、大統領選候補間に本格的な
「口げんか」が起こる見通しだ。大統領選候補に関連した政策討論会や候補検証聴聞会
などが相次いで計画されているためだ。
▲「政策と候補を検証せよ」〓まず、8日に国会で開かれる真政治運動本部主催の
「ハンナラ党の政策および公約評価大会」で各陣営が激突する。続いて、ハンナラ党の
新人議員の会の「初選の会」は、「大統領選候補政見発表会」を計画しているほか党
指導部は、「候補聴聞会」を準備中だ。ハンナラ党内の「中心の会」も、党中心の徹底
した検証を要求している。
ハンナラ党の政策および公約評価大会では、各学界の専門家たちがハンナラ党の過去の
公約履行に対する評価や、今年の大統領選の望ましい公約設定の方向に関する主題発表
をする。
▲「三人三色の反応」〓李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長側は、政策討論会に
対しては肯定的だ。しかし、候補検証聴聞会には懐疑的な態度だ。候補検証聴聞会の
実効性が担保されない状況で、ともすればネガティブ(誹謗・暴露)攻防に変質する
可能性があると考えるためだ。
゙海珍(チョ・ヘジン)公報特別補佐は4日、「党検証委員会が聴聞会を開くことを
決定するなら、それに従う」としながらも、「聴聞会が候補検証に役に立つかは疑問だ」
として余韻を残した。
朴槿恵(パク・グンヘ)前代表側は、党が中心になった「候補聴聞会」はもとより、
政策および道徳性に対する検証が徹底して行なわれるべきだと主張している。
朴前代表側の韓善教(ハン・ソンギョ)スポークスマンは、「支持率の世論調査は
多かったが、政策や資質の検証はこれまでほとんどなかった」と説明して、「『晩時之
歎(時機を逸して嘆く)』の感はあるが、党の検証に積極的に応じてその結果に従うと
いのが、朴前代表の一貫した考えだ」と述べた。
孫鶴圭(ソン・ハクキュ)前京畿道(キョンギド)知事側は、候補検証聴聞会の開催を
党内選挙の時期と方式を話し合う時に一緒に決定すべきだと主張した。
朴ジョンヒ孫前知事秘書室長は、「党内選挙のルールの合意にだけに神経を使うのでは
なく、党内選挙準備委員会下にある候補検証小委を候補聴聞機構に拡大して外部者も
参加させ、国会聴聞会水準の検証を実施すべきだ」と述べた。
▲交錯する実効性評価〓候補聴聞会や各種政策討論会の開催が候補の検証に役に
立つのかどうかをめぐって、党内外の意見が交錯している。
賛成する側では、党が乗り出して自党の候補を検証すること自体が、歴史的意味を持つ
と説明している。さらに党が中心になって検証する場合、候補間の不必要なネガティブ
攻防も阻止できるということだ。
否定的に見る人々は、予定された討論会や聴聞会が各候補の政策を主な対象としている
が、「検証攻防」の火種が完全に消えない状況で、互いへの「ネガティブ」攻防の
「場」に変質する可能性を憂慮している。
東亞日報
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2007030526618