ttp://www3.nhk.or.jp/news/2007/02/27/k20070227000036.html 国交正常化まで核放棄せず NHKニュース、2月27日 8時18分
さきの6か国協議について、ソビエト時代から北朝鮮との交渉にかかわってきたロシアの
専門家は「核兵器の廃棄について触れられていない妥協的な合意で、北朝鮮はアメリカと
の国交正常化が実現するまで核兵器は放棄しないだろう」との見方を示しました。
これは、ソビエト時代、共産党中央委員会の朝鮮課長として北朝鮮側との交渉にあたり、
現在も、ロシアの北朝鮮外交に影響力を持つロシア極東研究所のトカチェンコ顧問が、N
HKに対して明らかにしたものです。
この中で、トカチェンコ氏は、北朝鮮にとって、さきの6か国協議でニョンビョンの核関
連施設の稼働停止に合意することは織り込み済みで、「核兵器の廃棄について触れられて
いない妥協的な合意だ」と指摘しました。
そのうえで「北朝鮮は、この合意をみずからの勝利とみなしており、事実上、核保有国と
認められたと受けとめている」と述べ、アメリカとの国交正常化が実現するまで、北朝鮮
は核兵器は放棄しないだろうとの見方を示しました。また、日本人の拉致問題については、
「中国こそが拉致問題を解決し日朝関係を正常化させるため、よい助言ができるだろう」
と述べ、北朝鮮に影響力を持つ中国の仲介で、北朝鮮にまず拉致被害者のリストを提出さ
せるなど、粘り強く交渉することが重要だとの見方を示しました。