ttp://online.wsj.com/article/SB117314852903527861.html?mod=opinion_main_commentaries COMMENTARY March 6, 2007; Page A18
Kim the Kidnapper By MELANIE KIRKPATRICK
WSJ(米国版):人さらいの金正日
明日、日本の交渉代表がハノイで北朝鮮との二国間協議に臨むのだが、質問のトップは
「横田めぐみさんは何処にいる?」であろう。
横田めぐみさんは1970、80年代に北朝鮮に拉致された日本人の一人で、未だに行方がわ
からない。日本の原口交渉代表は「拉致問題の解決無しには国交正常化はない」といっ
ている。日本の外交官と言うのは単刀直入にモノをいう(bluntness)事の少ないものな
のだが、それにもかかわらず原口氏の口調は、この問題に関わる日本の高官達と共通す
る響きを持っている。北朝鮮は、この問題を解決済みだといっている。
今週の日朝二国間協議は、6者会合の合意事項の一部であるわけだが、伝えられるところ
では日本政府はアメリカの圧力で6者合意にサインしたという。しかし日本政府は拉致問
題の進展がないかぎり、北朝鮮へのエネルギー支援への参加を拒否している。
日本の強固な態度は安倍首相の指示によるもので、彼は1980年代から拉致問題に取り組ん
でいる。当時の安倍首相は父の晋太郎・自民党総裁の個人秘書であった。若い安倍氏は
拉致被害者家族らと会議を持ち、その後1993年に彼が国会議員に当選した後には安倍氏は
拉致問題に取り組む最初の議員となった。そうした経過から安倍首相は拉致被害者家族の
苦しみを良く理解している。彼の政治の友人は、安倍首相は「ハートで」拉致被害者の
苦しみを受け止めているという。
横田めぐみさんは1977年に13歳で、中学校からの帰り道に拉致されて、この問題のシンボ
ル的存在になった。日本の北部、新潟で北朝鮮のエージェントにさらわれ、北朝鮮でスパ
イの為の日本化教育を行なってきたとされている。2002年には金正日は横田めぐみさんは
じめ11人の日本人の拉致を認めている。